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「彼がいるかいないかでだいぶ違う」。久保建英らが舌を巻いたサッカー日本代表選手とは?

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



サッカー日本代表のプレスをけん引したのは…

【日本 2-0 アメリカ合衆国 キリンチャレンジカップ2022】

 キリンチャレンジカップ2022が現地23日に行われ、サッカー日本代表はアメリカ合衆国代表に2-0で勝利を収めた。



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 この試合では前線からのハイプレスが機能し、ショートカウンターでチャンスを作る場面が多くあった。日本にいい流れを生み出すスイッチ役となっていたのは1トップで先発したFW前田大然だ。

 ゴールこそなかったものの、前田は攻撃から守備への切り替えの局面で猛スプリントを仕掛け、相手のセンターバックにプレッシャーをかける。迫力満点のボールへの寄せは確かな効果を発揮していた。

 森保一監督は「守備の部分において、スプリント能力があって、連続して前線で追えるので、そこでいいスイッチ役になってくれる」と前田の先発起用の背景を説明する。そのうえで「彼はいいスイッチ役となって、他の選手が連係・連動しやすくなる、ボールを奪えたことも多かったのかなと思います」とチームへの貢献を称えた。

 前田はハーフタイムにFW町野修斗交代となり、45分間のみのプレーだった。前線でボールを追い回すストライカーの恩恵を受けていたチームメイトたちは、セルティックでプレーする韋駄天への賛辞を惜しまない。

 右サイドで攻守にわたって存在感を発揮したFW伊東純也は「大然と(鎌田)大地がうまくボランチを消しながらセンターバックにプレッシャーをかけて、サイドバックとボランチのところにはサイドハーフとボランチが行って、奪ってショートカウンターというのが多く作れていた」とスイッチ役になった中央の2人の働きの大きさを実感していた。

 左サイドで先発したFW久保建英も「僕としては彼にすごく助けられた部分もあって、彼が追ってくれることで僕はセンターバックに行ってパスコースを限定して、カットということもできましたし、彼がいるかいないかでだいぶ違うかなと、今日はやってみて思いましたね」と、前田の猛烈プレッシングに舌を巻く。

 トップ下のMF鎌田大地も「建英があれだけ頑張って守備からチャンス作ったり、大然がスプリントを多くしてくれたり。僕自身も他の選手たちがやってくれてるからこそあそこ(ゴール前)に入っていけている」と、前田の名前を挙げてチームの機能性の高さについて語っていた。

 ストライカーとして何よりも重要なのはゴールを決めることなのに疑いの余地はないが、それ以外のプレー、例えば前田のような守備でもチームに貢献することができる。カタールワールドカップ本大会に向けて、素晴らしいアピールになったのではないだろうか。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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