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サッカー日本代表、4-2-3-1再導入で立場が危うくなるのは? 新システムで分かれる明暗

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】


 サッカー日本代表は23日、ドイツのデュッセルドルフ・アレーナで行われたキリンチャレンジカップ2022でアメリカ合衆国代表と対戦。FIFAワールドカップカタール2022へ向けた貴重な一戦で、日本と同じく同大会に出場するチームを無失点に抑え、2-0の勝利を収めた。


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 この試合で森保一監督は4-3-3から4-2-3-1へフォーメーションを変更。新システムは好感触を得られたが、この変更により立場が危うくなる選手がいる。

 それが、田中碧と原口元気だ。

 田中は、昨年10月に行われたアジア最終予選のオーストラリア代表戦で約2年ぶりに日本代表に復帰。4-3-3のインサイドハーフを務めて日本を救う先制点を決め、以降も守田英正、遠藤航と強力な中盤を形成し、不動の存在となりつつあった。

 原口は、アジア最終予選では左サイドハーフや左ウイングを務めることもあったが、6月に行われたキリンチャレンジカップ2022/キリンカップサッカー2022ではインサイドハーフで存在感を発揮。パラグアイ代表戦では2アシストの活躍をみせていた。

 両選手とも中盤で好印象を残していたが、4-2-3-1を採用したアメリカ合衆国代表でボランチを務めたのは、守田と遠藤だった。安定したビルドアップから守田は積極的に攻撃参加。各所をサポートしつつ、トップ下の鎌田大地とともにチャンスを演出した。一方の遠藤は、中盤に留まって相手の攻撃を封殺。攻守にバランスが取れたこの2人の連携は抜群だった。

 原口は試合終盤に投入されたが、田中は出番が回ってこなかった。カタールW杯でもインサイドハーフがない4-3-2-1を採用するのであれば、両選手はベンチから戦況を見つめることになりそうだ。

 上記したように原口はサイドでもプレーが可能で、米国戦ではウイングバックも務めた。4-3-3のインサイドハーフや、3バックにおけるウイングバックではチャンスがありそうだが、4-2-3-1となると出場機会はかなり限定されそうだ。田中も現時点では守田と遠藤のバックアッパーとなることが予想される。

 本大会に臨むメンバー決定前に行われる国際試合は残り1戦。4-2-3-1の再導入により鎌田や守田が輝いた一方、田中や原口の立場が危ういものとなっている。

【了】

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