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レバンドフスキがバルセロナで即フィットの理由。イブラとは違う。似ているのは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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リーガ・エスパニョーラ第7節、マジョルカ対バルセロナが現地時間1日に行われ、0-1でバルセロナが勝利した。決勝点を決めたロベルト・レバンドフスキは、7試合で早くも9得点を挙げている。今夏に加入したばかりにもかかわらず、適応に時間がかからなかった理由はどこにあるのだろうか。(文:本田千尋)


バルセロナの宿命


【写真:Getty Images】

 欧州屈指のセンターFWが、バージョン・アップしている。

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 現地時間10月1日に行われたリーガ・エスパニョーラ第7節、FCバルセロナはアウェイでRCDマジョルカと対戦。インターナショナル・マッチ・ウィーク明けの初戦かつ直後にチャンピオンズリーグ(CL)のインテル戦が控えていることもあってか、ペドリはベンチスタート。代わってインサイドではフランク・ケシエが先発した。また、ウイングではハフィーニャではなくアンス・ファティが先発するなど、チャビ・エルナンデス監督は若干のローテーションを意識したようだ。

 試合は、開始直後から[5-4-1]で自陣に引くマジョルカに対して、バルセロナがボールを保持する展開となった。もっとも、敵は隙あらばボールを奪ってカウンターを仕掛けてやろうと、少ないチャンスを虎視眈々と狙っており、決して簡単な相手ではなかった。マジョルカの選手たちは、ただ引いてゴール前を閉ざすだけではない、いわば“攻撃的な守備ブロック”を形成していた。

 9分、下がってパスを受けるロベルト・レバンドスフキに激し過ぎるマークがついたが、それは徹底的にエースFWを封じようとするタイトな守備でありつつ、さらには、そこでカウンターの起点を作ろうとしていたようだった。

 よって、ボールを回しながらも常にロスト時の守備への移行を意識しなければならず、選手たちは相当な緊張感および圧迫感を強いられたに違いない。しかし、このような後方の自陣にスペースを空けながら敵陣でボール・ポゼッションを高める試合展開こそは、“バルサの宿命”でもある。

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