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【コスタリカ代表 カタールW杯無料選手名鑑】基本フォーメーション&招集メンバー全選手紹介

シリーズ:カタールW杯選手名鑑 text by 編集部 photo by Getty Images

MF


【写真:Getty Images】



イェルツィン・テヘダ(背番号17)
生年月日:1992年3月17日(30歳)
所属クラブ:エレディアーノ
22/23リーグ戦成績:12試合出場/1得点1アシスト
代表通算成績:72試合出場/0得点0アシスト

 代表キャリアは10年を超え、ワールドカップは3大会連続出場という豊富な実績を誇りながら、いまだにノーゴール。常にチームのために汗をかける、玄人好みないぶし銀のボランチだ。中盤の底から繰り出すロングフィードは正確で、堅実にゲームを組み立てる。フランスやスイスのクラブで活躍していた時期もあるが、欧州で過ごしたのは4年だけと意外に短い。スペイン代表のコケとは2011年のFIFA U-20ワールドカップ初戦で対戦した経験あり。

セルソ・ボルヘス(背番号5)
生年月日:1988年5月27日(34歳)
所属クラブ:アラフエレンセ
22/23リーグ戦成績:13試合出場/0得点3アシスト
代表通算成績:154試合出場/25得点10アシスト

 コスタリカ代表の歴代最多キャップ記録を更新し続ける、中盤の絶対的主軸だ。デポルティボ・ラ・コルーニャ時代にラ・リーガで100試合以上の出場経験があり、ワールドカップ過去2大会でもチームの中心として活躍した。激しい当たりで守備を引き締め、攻撃の起点としても機能する。ブラジル生まれの移民で元コスタリカ代表選手だった父ほど体格に恵まれてはいないが、頑強さは受け継いでいる。

ユースティン・サラス(背番号14)
生年月日:1996年6月17日(26歳)
所属クラブ:デポルティボ・サプリサ
22/23リーグ戦成績:21試合出場/0得点4アシスト
代表通算成績:3試合出場/0得点0アシスト

 国内リーグの強豪渡り歩いてきたが、なかなか殻を破れず、この2年で一気に台頭したセントラルMFだ。A代表デビューは2021年11月と遅く、継続的に招集されていながらカタールワールドカップ北中米カリブ予選にも3試合しか出場していない。しかも今年6月から招集外が続いており、ワールドカップ出場は絶望的と思われていたが、滑り込みでメンバー入りを果たした。守備的MFを中心に中盤と右サイドバックを兼務するユーティリティプレーヤーとして機能する。昨季までキャリアの大半を2歳上の兄レイモンドと同じクラブでプレーしてきたが、兄にはA代表歴がない。

ロアン・ウィルソン(背番号24)
生年月日:2002年5月1日(20歳)
所属クラブ:ムニシパル・グレシア
22/23リーグ戦成績:13試合出場/0得点3アシスト
代表通算成績:2試合出場/0得点0アシスト

 今年6月にA代表デビューを飾ったばかりの若手MFで、まだ50分強しかプレー時間を与えられていないにもかかわらずワールドカップ出場メンバーに生き残った。中盤の底から独特のリズムでボールを運ぶ。古巣のリモンFCはオーナーがマネーロンダリングの容疑で実刑判決を受けた影響で財政難に陥り、今年2月に解散を余儀なくされてしまった。満足な給与を受け取れない状況が長く続いていたためほとんどの所属選手がサッカー以外の仕事もしなければならないなど、非常にタフな環境で育ってきたという。

ヘルソン・トーレス(背番号13)
生年月日:1997年8月28日(25歳)
所属クラブ:エレディアーノ
22/23リーグ戦成績:17試合出場/4得点4アシスト
代表通算成績:13試合出場/1得点2アシスト

 左利きのドリブラーで、右ウィングでのプレーを最も得意とする。ただ、左サイドや中央でも起用されることがあり、担える役割は非常に多い。若手時代にメキシコへ移籍した経験を持つが、名門クラブ・アメリカではリーグ戦にわずか1試合しか出場できず、ほとんど実績を残せないまま母国に帰ってきた。コスタリカ代表には昨年11月から定着しており、大陸間プレーオフのニュージーランド代表戦にも先発出場。9月の韓国代表戦では、18歳の新星ジェウィソン・ベネットの代表初ゴールをお膳立てした。

ドウグラス・ロペス(背番号21)
生年月日:1998年9月21日(24歳)
所属クラブ:エレディアーノ
22/23リーグ戦成績:17試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:2試合出場/0得点0アシスト

 今年3月に行われた北中米カリブ予選の最終戦・アメリカ合衆国代表戦でA代表デビューを飾ったが、6月シリーズは招集外。9月に再びチャンスが巡ってくると、控え組中心で臨んだ同27日のウズベキスタン代表戦にフル出場して逆転勝利に貢献して、ワールドカップ出場メンバーに滑り込んだ。繊細さより豪快さが売りのセントラルMFで、対峙した相手に激しいタックルを見舞う。イエローカードの多さが玉に瑕。

ジェウィソン・ベネット(背番号9)
生年月日:2004年6月15日(18歳)
所属クラブ:サンダーランド(イングランド)
22/23リーグ戦成績:9試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:7試合出場/2得点2アシスト

 昨年8月、史上最年少の17歳2ヶ月でコスタリカ代表デビューを飾った逸材だ。今年6月の大陸間プレーオフ・ニュージーランド代表戦ではジョエル・キャンベルの決勝弾をアシストし、同9月の韓国代表戦でA代表初ゴールを含む2得点。18歳になった今年は欧州移籍も叶えるなど、大きな飛躍を遂げた。叔父も同名の父も元コスタリカ代表で、双子の兄弟も将来有望というサラブレッド。まだ荒削りな部分は多いが、ゴール前で得点が生まれる場所を嗅ぎ分ける野生的な感覚を持っており、左利きの左ウィングとして日本代表にとっても大きな脅威になりそう。

アルバロ・サモラ(背番号26)
生年月日:2002年3月9日(20歳)
所属クラブ:デポルティボ・サプリサ
22/23リーグ戦成績:18試合出場/1得点2アシスト
代表通算成績:2試合出場/0得点1アシスト

 ユース時代にアメリカでプレーした経験があり、20歳ながらプロ選手として在籍したクラブはすでに4つもある流浪の左ウィング。今年9月にA代表初招集を受けると、同23日の韓国代表戦でデビューを飾り、続く27日のウズベキスタン代表戦では後半アディショナルタイムの94分にケンドール・ワストンの劇的決勝弾をアシストして逆転勝利に貢献した。最後の最後でワールドカップ出場のチャンスをつかみ取った有望株がコスタリカ代表のラッキーボーイとなるか。

アンソニー・エルナンデス(背番号25)
生年月日:2001年10月11日(21歳)
所属クラブ:プンタレナスFC
22/23リーグ戦成績:14試合出場/1得点2アシスト
代表通算成績:2試合出場/1得点0アシスト

 2020年にプンタレナスFCでトップチームに昇格したが、プロサッカー選手としてデビューを飾ったのは今年7月のこと。それから約2ヶ月後の9月にA代表初招集と、飛ぶ鳥を落とす勢いでステップアップを遂げた。同27日のウズベキスタン代表戦では後半アディショナルタイムの92分に相手GKが弾いたボールに素早く反応してコスタリカ代表での初ゴールを奪取。チームの劇的な逆転勝利を呼び込んだ。右サイドから果敢にゴール前へ飛び込んでいくプレーが持ち味。指揮官の抜てきに応え、ワールドカップでもサプライズを起こせるか。

ブランドン・アギレラ(背番号20)
生年月日:2003年6月28日(19歳)
所属クラブ:グアナカステカ
22/23リーグ戦成績:10試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:4試合出場/0得点1アシスト

 今夏、アラフエレンセからプレミアリーグのノッティンガム・フォレストへ完全移籍し4年契約を締結。現在は母国のグアナカステカに期限付き移籍している。カルメリータというクラブの下部組織で育ち、15歳でトップチームデビューを果たした左利きの攻撃的なMFだ。ジェウィソン・ベネットやアンソニー・エルナンデスらとともにコスタリカの新世代を象徴する選手の1人で、チャンスメイクやフィニッシュに関わる様々なプレーに大きな可能性を感じさせる。中央でのプレーを最も得意とするため、カタールワールドカップではジョエル・キャンベルの控えを担うことになりそう。目下の課題は得点力。

ブライアン・ルイス(背番号10)
生年月日:1985年8月18日(37歳)
所属クラブ:アラフエレンセ
22/23リーグ戦成績:13試合出場/2得点1アシスト
代表通算成績:144試合出場/29得点23アシスト

 カタールワールドカップ終了後の現役引退を表明している、コスタリカの英雄はチームの象徴であり続けている。2014年ブラジルワールドカップでベスト8進出の立役者となった当時の輝きはなく、さすがに衰えを隠せなくなってきているが、パスセンスは健在でピッチに出てくるだけで空気が変わる。精神的支柱としての価値も高く、カタール行きを事前に保証されていた選手だった。3歳下の弟イェンデリックと揃ってのワールドカップ出場は叶わなかったものの、現役最後の大舞台で有終の美を飾れるか。

ダニエル・チャコン(背番号2)
生年月日:2001年4月11日(21歳)
所属クラブ:コロラド・ラピッズ2(アメリカ)
22/23リーグ戦成績:11試合出場/1得点1アシスト
代表通算成績:8試合出場/0得点0アシスト

 センターバックが本職で、ボランチにも対応できる万能型のニューカマーだ。次世代のコスタリカ代表を引っ張っていくことが期待される逸材で、今年1月のA代表デビューから着実に評価を高めてカタールワールドカップ出場メンバー入りを果たした。今年9月23日の韓国代表戦に先発起用されており、本大会でベテラン陣からポジションを奪う可能性もある。直近まで国内リーグでプレーしていたが、保有権は北米MLSのコロラド・ラピッズにある。来年からアメリカに活躍の場を移し、FC東京U-18出身でサッカーU-19日本代表招集歴を持つFW半谷陽介とチームメイトになるかもしれない。

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