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なぜか…ブラジルワールドカップで輝けなかった5人の名手。何もできなかった10番とは…

シリーズ:ワールドカップで輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

DF:ペペ(ポルトガル代表)

ペペ
【写真:Getty Images】


生年月日:1983年2月26日
ブラジルワールドカップ成績:2試合0得点0アシスト

 ポルトガル代表は、ズラタン・イブラヒモビッチ擁するスウェーデン代表との歴史に残る激闘を制し、ブラジルワールドカップ出場を掴み取っていた。大会直前に行われた国際親善試合でも4戦3勝1分の成績を収めるなど、本番に向けての勢いは十分だったと言えた。

 しかし、本大会では守備の要であるペペがチームの足を引っ張ることに。グループリーグ初戦、後の王者となるドイツ代表に0-2とリードされていたことで、ペペはストレスを溜め込んでいた。すると37分、トーマス・ミュラーと接触した際に彼が大袈裟に倒れたことでフラストレーションが爆発し、ミュラーに対し頭突き。これを間近で見ていた主審に迷わずレッドカードを提示された。その後、一人少なくなったポルトガル代表は2点を追加され、0-4で初戦を落としている。

 その後ポルトガル代表はアメリカ代表戦を2-2、ガーナ代表戦を2-1とし、勝ち点4を稼いだ。しかし、長い時間10人での戦いを強いられたドイツ代表戦の4失点が響き、無念のグループリーグ敗退。結果的に、ペペの余計な退場が早期敗退の大きな原因となってしまったのだ。なお、不用意な退場処分を受けた同選手は、ジョゼ・モウリーニョ監督などから痛烈な批判を浴びていた。

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