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【韓国代表 カタールW杯無料選手名鑑】基本フォーメーション&招集メンバー全選手紹介

シリーズ:カタールW杯選手名鑑 text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】


キム・ミンジェ
生年月日:1996年11月15日(26歳)
所属クラブ:ナポリ(イタリア)
22/23リーグ戦成績:14試合出場/2得点0アシスト
代表通算成績:44試合出場/3得点3アシスト

 いまやアジア最高のセンターバックとの呼び声高く、欧州サッカー界でも大きな注目を集める存在に成長した。天を衝くほどの長身から繰り出される強烈なヘディングは迫力抜群。かつてはビルドアップを苦手としていたが、フェネルバフチェやナポリなどトップレベルの環境で揉まれて課題を克服した。9月にはセリエAで月間MVPを受賞するなど飛ぶ鳥を落とす勢いの26歳は、怪我で出場を逃した前回大会の悔しさを晴らすべく燃えているに違いない。

キム・ヨングォン
生年月日:1990年2月27日(32歳)
所属クラブ:蔚山現代FC
2022リーグ戦成績:36試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:96試合出場/6得点1アシスト

 昨年までガンバ大阪に所属し、大宮アルディージャやFC東京でもプレーしたことがあるJリーグファンにはおなじみのセンターバックだ。母国復帰を果たした今季は蔚山現代FCで守備の要として17年ぶりのリーグ優勝の立役者になった。最終ライン背後のカバーリングは熟練の域で、精度の高い左足を駆使したビルドアップでの貢献も光る。パフォーマンス低下を懸念する声をワールドカップの舞台で打ち消せるか。

クォン・ギョンウォン
生年月日:1992年1月31日(30歳)
所属クラブ:ガンバ大阪(日本)
2022リーグ戦成績:16試合出場/2得点0アシスト
代表通算成績:28試合出場/2得点0アシスト

 自身3度目の海外挑戦となった今季は、ガンバ大阪でリーグ戦16試合出場にとどまるなど、個人としてもチームとしても不本意な結果になってしまった。韓国代表でも控えセンターバックという立場だが、左利きという希少性は大きな武器。対人の強さ、セットプレー時の得点力、そして左足を駆使したビルドアップなどバランスのとれた能力の持ち主で、ワールドカップの短期決戦では重要な存在になれる可能性も。

チョ・ユミン
生年月日:1996年11月17日(26歳)
所属クラブ:大田ハナシチズン
2022リーグ戦成績:35試合出場/7得点0アシスト
代表通算成績:4試合出場/0得点0アシスト

 今大会の韓国代表メンバーで唯一、Kリーグ2(2部)クラブから招集された。プロ入り5年間でKリーグ1での経験は1年しかないが、今年7月のEAFF E-1サッカー選手権決勝大会でA代表に初招集され、そのままの勢いでワールドカップ出場メンバーに滑り込んだ。今季は所属する大田ハナシチズンのキャプテンとして1部リーグ昇格に貢献。身長182センチとセンターバックとしては小柄ながら、リーグ戦で7得点を挙げて高い得点力を示した。11月に予定していた韓国のアイドルグループ「T-ARA」のメンバー、ソヨンさんとの結婚式は、ワールドカップ出場の可能性が出てきたことで来年に延期した。

キム・ムンファン
生年月日:1995年8月1日(27歳)
所属クラブ:全北現代モータース
2022リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト(ロサンゼルスFC)
2022リーグ戦成績:28試合出場/1得点3アシスト(全北現代モータース)
代表通算成績:22試合出場/0得点2アシスト

 U-23韓国代表として出場した2018年のアジア競技大会で優勝し、兵役免除となったことでキャリアが大きく拓けた選手の1人だ。2部リーグでプレーしていながら、直後にA代表デビュー。昨年は北米MLSのロサンゼルスFCでプレーし、母国に復帰した今年から代表に定着してワールドカップへの切符をつかんだ。攻撃性能が非常に高く、流れるような加速でオーバーラップを仕掛け、積極的にゴール前へクロスを送り込む。可変してセンターバックのようなポジションからビルドアップに関与できるパスセンスも魅力だ。

キム・テファン
生年月日:1989年7月24日(33歳)
所属クラブ:蔚山現代FC
2022リーグ戦成績:30試合出場/0得点3アシスト
代表通算成績:19試合出場/0得点1アシスト

 2010年代から一貫して国内の第一線を走り続けてきた、今大会のチーム最年長選手だ。蔚山現代FCで長く主軸を担い、Kリーグ1での出場歴は300試合超え。FCソウル時代も含めて3度のリーグ優勝を経験していながら、韓国代表でのプレーは意外にも20試合に満たない。ただ、「男は30過ぎてから」である。カタールワールドカップのアジア最終予選の終盤から出番を増やし、ようやく韓国代表に定着。プレーも態度も攻撃的なベテランは、爆発的なスピードで右サイドを制圧する。

ユン・ジョンギュ
生年月日:1998年3月20日(24歳)
所属クラブ:FCソウル
2022リーグ戦成績:32試合出場/1得点1アシスト
代表通算成績:4試合出場/0得点1アシスト

 カタールワールドカップのアジア予選中に韓国代表の一員となったが、2次予選も最終予選も出場はゼロ。今年7月のEAFF E-1サッカー選手権決勝大会でも3試合のうち1試合しか出場しておらず、当落線上と見られていたところからワールドカップ出場メンバー入りを果たした。今年9月のコスタリカ代表戦でスルーパスから先制点をアシストするなど攻撃力が魅力的な一方で守備に拙さが。9月以降は急速に存在感を高めており、ワールドカップ本番では右サイドバックの1番手に抜てきされる可能性もありそうだ。

キム・ジンス
生年月日:1992年6月13日(30歳)
所属クラブ:全北現代モータース
2022リーグ戦成績:31試合出場/2得点3アシスト
代表通算成績:62試合出場/2得点9アシスト

 かつてアルビレックス新潟から飛躍した左サイドバックの韓国代表キャリアはもうすぐ10年になる。しかし、2014年も2018年も怪我でワールドカップ出場を逃してきた。今大会はようやくたどり着いた夢舞台だ。攻守にアグレッシブなプレーが持ち味で、積極的なオーバーラップから高精度のクロスを供給する。今年7月のサッカー日本代表戦で宮市亮が右ひざ前十字靭帯を断裂した際、交錯したのがキム・ジンスだった。完全なアクシデントだったが、のちに本人に自身との接触が原因で大きな怪我になってしまったことを謝罪したという。日本を離れて8年経っても、いまだに日本語はペラペラ。

ホン・チョル
生年月日:1990年9月17日(32歳)
所属クラブ:大邱FC
2022リーグ戦成績:28試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:47試合出場/1得点9アシスト

 前回大会ではグループステージ最終戦で初先発を飾り、ドイツ代表撃破に大きく貢献した。だが、そこから殻を突き破れないまま30代に突入。パウロ・ベント監督のもとではキム・ジンスの控えという立場を脱せていない。近年は追われるような形での移籍を繰り返しており、クラブでのパフォーマンスもパッとしないが、ワールドカップ出場メンバーを選ぶ際には10年を超えるA代表選手としての経験を買われたか。今季は大邱FCで主に左ウィングバックとしてプレーしていながら、リーグ戦28試合の出場でアシストはゼロだった。

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