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三笘薫は崩しの核となった。組織の中で活きる個と、ハイレベルがゆえに生まれる課題【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第17節、ブライトン対サウサンプトンが現地時間26日に行われ、1-3でアウェイチームが勝利した。ブライトンに所属するサッカー日本代表MF三笘薫はフル出場。得点やアシストはなかったが、再三キレの良いドリブルを披露するなど崩しの核となった。一方で、今後の課題も見つかっている。(文:小澤祐作)


監督絶賛の試合で三笘薫が輝く


【写真:Getty Images】

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 7位でW杯による中断期間に入ったブライトンは、降格圏に沈むサウサンプトンの本拠地に乗り込んでいる。アルゼンチン代表としてW杯決勝を戦った10番アレクシス・マック・アリスターを欠く中でも高いクオリティーを発揮し、前半に2点、後半に1点を奪って3-1の勝利を収めた。

「今日は初めて私の考えるサッカーを90分通して見せることができた試合だと感じている。私が監督を務めている中で最高の試合をした」。

 ブライトンの公式サイトによれば、ロベルト・デ・ゼルビ監督は試合後にそう話していていたようだ。サウサンプトンにペースを握られる時間帯もあったが、後方からうまくワンタッチを使いながら組み立て、敵のツーライン間にパスを差し込んだところで一気にテンポアップするといった、サッスオーロ時代にも見られた魅力的な攻撃は確かに表現されていた。

 “イタリアのペップ”とも称される同監督が絶賛したそんな試合で、一際輝きを放ったのがサッカー日本代表MF三笘薫だった。これは贔屓目でもなんでもなく、90分間をチェックした中での素直な印象だ。

 実際、三笘は現地でも高く評価されている。試合後、ブライトンは公式ツイッターに「サウサンプトン戦のプレーヤー・オブ・ザ・マッチは誰?」というツイートを投稿。候補には1得点1アシストのソリー・マーチ、ペルビス・エストゥピニャン、アダム・ララーナ、リーヴァイ・コルウィルの4人が挙げられていたが、そのリプライには「三笘はどこだ」「三笘は入れるべき」という現地サポーターの意見が多く見られた。

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