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日本代表 1年前

サッカー日本代表歴代スタメン&フォーメーション。名将たちが導き出した最強布陣は?【前編】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ジーコ

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基本フォーメーション(ドイツワールドカップ)

在任期間:2002年7月~06年6月
2003年 FIFAコンフェデレーションズカップ:グループステージ敗退(1勝2敗)
2004年 AFCアジアカップ:優勝
2005年 FIFAコンフェデレーションズカップ:グループステージ敗退(1勝1分1敗)
2006年 FIFAワールドカップ:グループステージ敗退(1分2敗)

 日韓ワールドカップで決勝トーナメント進出という快挙を成し遂げた日本代表はジーコを監督に迎えた。言わずと知れたブラジル代表のレジェンドで、選手生活の晩年は鹿島アントラーズの選手として日本サッカーとJリーグの発展に寄与。そのカリスマ性でさらなる飛躍を目論んだ。

 ジーコジャパンの中心はトルシエジャパンと同じで、小野伸二ら黄金世代と中田英寿らその上のアトランタ五輪世代だった。2人に加え、中村俊輔、稲本潤一らはヨーロッパに渡って研鑽を積んでいる。この4人は黄金カルテットと呼ばれたが、欧州でプレーしていることやコンディションの影響もあり、4人が揃って出場した試合は少ない。それでも、小笠原満男や遠藤保仁ら、中盤のタレントは揃っていた。

 2004年のアジアカップは故障やアテネ五輪のため、中田英寿、稲本、小野、高原といった中心選手が欠場している。しかし、宮本恒靖がキャプテンシーを発揮し、川口能活の神がかり的なセーブを連発。福西崇史らの活躍もあり、完全アウェイだった中国大会を制した。

 ドイツワールドカップアジア最終予選で日本代表は苦戦する。北朝鮮代表戦では大黒将志のゴールでなんとか勝利したように、薄氷を踏む戦いが続いた。しかし、結果的に3大会連続となる本大会出場権を獲得している。

 ジーコジャパンの基本は2トップだったが、最終ラインは3バックと4バックを併用していた。
ドイツワールドカップでは初戦が3-5-2で第2戦以降が4-4-2。宮本、中澤佑二、坪井慶介がセンターバックを務め、サイドは加地亮と三都主アレサンドロ。中盤は福西、中村、中田英寿が中心で、前線は高原と柳沢敦だった。

 メンバーの豪華さは日本代表歴代史上最強とも評されたが、ワールドカップでは1勝もできなかった。オーストラリア代表戦では先制しながら3失点を喫して敗れ、クロアチア代表戦はスコアレスドロー。ブラジル代表との第3戦では前回大会王者の力を見せつけられ、4失点で完敗。グループステージ敗退となっている。

●基本フォーメーション(ドイツワールドカップ)

▽GK
23川口能活

▽DF
21 加地亮
5 宮本恒靖
22 中澤佑二
14 三都主アレサンドロ

▽MF
15 福西崇史
7 中田英寿
8 小笠原満男
10 中村俊輔

▽FW
9 高原直泰
13 柳沢敦

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