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日本代表 1年前

サッカー日本代表歴代スタメン&フォーメーション。名将たちが導き出した最強布陣は?【前編】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

フィリップ・トルシエ

0617Japan2002
基本フォーメーション(日韓ワールドカップ)

在任期間:1998年10月~2002年6月
【主な戦績】
1999年 コパ・アメリカ(南米選手権):グループステージ敗退(1分2敗)
2000年 AFCアジアカップ:優勝
2002年 FIFAワールドカップ:ベスト16

 自国開催となる2002年のワールドカップに向けて、日本代表はフィリップ・トルシエ監督を招聘した。来日当時は43歳と若かったが、アフリカ各国の代表監督を歴任した経験を持つフランス人指揮官だった。

 トルシエはフラット3と呼ばれる3バックシステムを導入する。ピッチ内外で厳しい規律を課し、長期的に戦術を落とし込んでいった。U-20日本代表の監督も兼任し、1999年のワールドユースでは史上初となる決勝進出という快挙を成し遂げる。この大会に出場した黄金世代と呼ばれる小野伸二や稲本潤一らを、トルシエは早くからA代表へ抜擢した。欧州でプレーする中田英寿や川口能活といったアトランタ五輪世代と黄金世代を中心に、若いチームでワールドカップに臨んだ。

 ゴールキーパーは川口能活と楢崎正剛の一騎打ちだった。基本は楢崎だったが、楢崎が負傷で欠場したアジアカップとコンフェデレーションズカップで川口が猛アピール。しかし、川口はワールドカップ直前のシーズンに所属クラブで出場機会を失い、本大会では楢崎が正GKに返り咲いた。

 3バックは右から松田直樹、森岡隆三、中田浩二の3人。しかし、キャプテンマークを巻く森岡はワールドカップ初戦で負傷し、以降はフェイスガードを着けていた宮本恒靖がプレーしている。

 右サイドは明神智和、左サイドは小野伸二で、中盤を主戦場とする2人を起用した。初戦のベルギー代表戦では市川大祐が右サイドで起用されている。中盤にはグループステージで2得点を挙げた稲本と戸田和幸で、トップ下は中田英寿だった。

 前線では鈴木隆行と柳沢敦がグループステージ3試合に先発し、トルコ代表とのラウンド16では西澤明訓の1トップ、三都主アレサンドロと中田英寿がその背後でプレー。日本代表は2勝1分で初のグループステージ突破を果たした。

●基本フォーメーション(日韓ワールドカップ)

▽GK
12 楢崎正剛

▽DF
3 松田直樹
17 宮本恒靖
16 中田浩二

▽MF
20 明神智和
21 戸田和幸
5 稲本潤一
18 小野伸二
7 中田英寿

▽FW
13 柳沢敦
11 鈴木隆行

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