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「日本はアジアを出なければ」大胆な改革とサッカー日本代表の強化プラン。シントトロイデン立石敬之CEOが描く野望【4/4】

シリーズ:シントトロイデン立石敬之CEOに訊く text by 元川悦子 photo by Getty Images

最速で2024年以降。日本代表の強化プランとは?



「アビスパの副社長になるのを契機にJリーグ理事は退任します。が、フットボール委員会には残ってほしいと言われているので、海外移籍の契約関係などに携わりつつ、日本サッカーのサポートを続けていく予定です。

 その仕事が一区切りになると思うのは、日本代表の欧州NL参戦。UEFAの誰にどう交渉するかはデリケートな問題ですけど、JFAの欧州拠点と連携しながら要請していくことになると思います。

 そのためには欧州の活動拠点も作らないといけない。ご存じの通り、日本代表の大半が欧州組なので、現地集合・現地活動した方が選手にとっては負担が少ないし、レベルアップにもつながる。今の代表はJリーグ仕様の戦い、アジア予選の戦い、W杯仕様の戦いと3つの戦い方を切り替えながらやらざるを得ない状況ですけど、アジアのレベルが上がればそういう弊害も解消に向かいます。

 スポンサーやチケッティングなどの課題もありますけど、1つ1つ解決していかないといけないですね。2023年のカレンダーはもう発表されているので、最速で2024年以降になるのかなと見ています」と具体的な代表強化プランを明かす。

 日本代表の欧州NL参戦という壮大なアイディアは少し前までは考えられなかった。が、これだけ人・モノ・カネが欧州に集まっている以上、そこに入り込むしかさらなるレベルアップはないのだ。2018年からSTVVの経営に携わり、欧州サッカー界の動きをつぶさに見てきた立石CEOにはその重要性が誰よりもよく分かっているはずだ。

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