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なぜアーセナルは降格圏のエバートンに敗れたのか?簡単ではない優勝への道のり【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第22節、エバートン対アーセナルが4日に行われ、ホームチームが1-0で勝利している。リーグ戦直近8試合2勝6敗と絶不調だったエバートンが、同じくリーグ戦直近8試合で7勝1分と絶好調だったアーセナルに勝利するという番狂わせはどのようにして生まれたのだろうか。


降格圏エバートンが首位アーセナルに勝利

【写真:Getty Images】

アーセナルは前半戦の19試合を消化した時点で16勝2分1敗と圧倒的な成績でプレミアリーグの首位を独走中だ。この絶好調クラブに今季2度目の土をつけたのは“19位“エバートンだった。

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 今季のアーセナルはマルティン・ウーデゴールやブカヨ・サカらが牽引する攻撃陣が好調で、プレミアリーグで無得点に終わった試合はニューカッスル戦のみ。その自慢の攻撃陣が今節は封殺された。

 まずはアーセナルと両極端なシーズンを過ごしているエバートンの近況を整理する。直近8試合で2分6敗と散々な成績に終わっていたこともあり、先日クラブ首脳陣は遂にフランク・ランパードの解任を決断。前バーンリー指揮官ショーン・ダイシを新監督に招聘していた。

 1-0でエバートンが勝利した試合終了後、TwitterなどSNSのトレンドには「解任ブースト」という言葉がトレンド入りしていたが、これはただ選手が“ランパードの呪縛“から解放されたわけではない。限られた資金力でバーンリーを5シーズン連続でプレミアリーグ残留に導いた”百戦錬磨の闘将“が、短期間でチームに自らのスピリットを植え付けたからである。

 新星エバートンは今季、無敵かと思われたアーセナルをどのように攻略したのだろうか。

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