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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング9~16位。最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

13位:ポルト(ポルトガル)


【写真:Getty Images】


監督:セルジオ・コンセイソン
22/23CLグループリーグ成績:4勝0分2敗(1位)
戦力値:69(攻撃力18、守備力18、選手層16、勝負強さ17)

 ポルトガル王者として今季のチャンピオンズリーグ(CL)に臨んだポルトのスタートは最悪だった。初戦でアトレティコ・マドリードに敗れると、続く第2節はホームでクラブ・ブルッヘに0-4の大敗を喫している。しかし、クラブ・ブルッヘ戦で目が覚めたか、以降の4試合で全勝。レバークーゼンとアトレティコを敗退へと追い込み、首位でのベスト16入りを決めた。

 セルジオ・コンセイソン監督率いるポルトは、オーソドックスな4-4-2をベースとした縦に速い攻撃を持ち味としている。何がなんでもポゼッションというわけではなく、中盤を飛ばしたロングボールを蹴り込み、セカンドボールを拾って一気に前進することも多い。そうした攻撃の中でキープレーヤーにあがるのがメフディ・タレミで、今季公式戦ではすでに20ゴール以上をあげている。また、タレミの相棒を務めることが多いエバニウソンもリーグ戦15試合で6得点6アシストと好調であり、この2トップは他クラブにとって要警戒と言えるだろう。

 守備は4-4-2の形を保ちながら、サイドにボールが逃げたところでプレスをかけるのが基本。自陣まで運ばれた際には中盤とディフェンスラインをコンパクトにし、ある程度大外は空けた状態でとにかく中央を締める形を基本としている。それゆえ、0-4で敗れたクラブ・ブルッヘ戦の3失点目がそうだったようにサイドからサイドに振られた際の対応が難しくなるのだが、コンセイソン監督はこのやり方に自信を持っているようだ。

 前線には面白い選手が揃っているが、それより後ろのポジションは層が厚くない。ヴィティーニャやファビオ・ヴィエイラが抜けた中、新加入選手で絶対的存在となっているのはステフェン・エウスタキオのみで、中盤は同選手とマテウス・ウリベの負担が大きい。また、センターバックも39歳のペペと35歳のイバン・マルカノのコンビが基本と若手の突き上げが寂しい。CLの舞台でどこまで強度を保てるか不安だ。

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