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“最強世代”はいつ? 1996年生まれ世界ベストイレブン! 日本人で唯一選ばれたのは?

シリーズ:世代別ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

MF:キングスレイ・コマン(バイエルン・ミュンヘン/フランス代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1996年6月13日
今季リーグ成績:14試合4得点4アシスト

 パリ・サンジェルマンでトップチームデビューをした2012/13シーズン以降、全10シーズンでリーグタイトルを獲得している“タイトル請負人”は、試合に出場さえすれば高いパフォーマンスを発揮している。

 コマンは細かい怪我や心臓の問題、新型コロナウイルス陽性なども含めると、バイエルン・ミュンヘン加入後に約40回も離脱を繰り返しており、稼働率の悪さがネックの選手だ。しかし、今季は9月からおよそ3週間の筋肉系トラブルでしか戦列を離れていない。出場停止処分もあったが、それ以外の期間は試合に関与できている。

 特に直近は調子が良く、2月5日のヴォルフスブルク戦からの公式戦3試合で4ゴールを記録中だ。バイエルンのユリアン・ナーゲルスマン監督は2月以降、新加入のジョアン・カンセロを生かす意味もあって3-1-4-2のシステムを採用しており、その中でコマンを左ウイングバック、もしくは右ウイングバックで起用している。このシステムに代わってから急激に得点関与数が増えており、カンセロだけじゃなく、コマンも新システムの恩恵を受けそうだ。

MF:ロドリ(マンチェスター・シティ/スペイン代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1996年6月22日
今季リーグ成績:21試合2得点4アシスト

 ジョゼップ・グアルディオラ監督の下でロドリは成長を続けている。今季マンチェスター・シティはリーズ・ユナイテッドからアンカーでブレイクしたカルヴィン・フィリップスを補強したが、彼に全く出場機会を与えていない。

 スピードに優れたタイプの選手ではないが、攻守においてポジショニングが抜群だ。ボール保持時は上手く相手のプレッシャーがかかりにくい場所でボールを受けて、正確なパス捌きで両ワイド、もしくは前線の選手へ鋭い縦パスを入れて攻撃の起点となる。守備時は相手の動きを予測して、気の利いたポジションを事前に取り、フィルター役としてボールを回収する。

 昨季はエリア外からのミドルシュートを多く決めるなど、中盤の底でプレーしながらも得点に関与する機会が増えており、直近のアストン・ヴィラ戦ではコーナーキックを強烈なヘディングシュートで合わせてネットを揺らした。もはや苦手なプレーはないのではないかというほど、高い完成度を誇っており、直近数シーズンのマンチェスター・シティの強さは彼なしでは語れない。

MF:鎌田大地(フランクフルト/日本代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1996年8月5日
今季リーグ成績:18試合7得点5アシスト

 今季所属するフランクフルトでは3列目にポジションを下げた鎌田大地だが、昨季までと変わらず得点に関与し続けている。鎌田がポジションを下げた理由はトップ下タイプのマリオ・ゲッツェの加入が大きく影響している。かと言って、このコンバートは悪い方向へとは進んでおらず、実際に得点数は向上している。既に公式戦では13ゴールを記録しており、これはフランクフルト加入後では最多のゴール数だ。

 鎌田は低い位置からのビルドアップに関与しつつ、周りの状況を見て3列目からゴール前に上がることで、攻撃に厚みを持たせる役割を担っている。また、前線にランダル・コロ・ムアニというタメを作れる選手が存在していることも大きく、彼のボールキープやオフザボールで鎌田がゴール前へと上がる時間とスペースを作っている。

 その代表例がマルセイユとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第5戦で決めたゴールだ。左CBのエンディカが味方選手とのワンツーで左サイドを上がり、グラウンダーのクロスをエリア内に供給。この際にコロ・ムアニは相手守備陣のラインをオフザボールの動きで押し下げており、フリーで鎌田がボックス付近でボールを受けられる環境を作っていた。このような周りの選手との高い親和性もあって日本代表MFは進化を続けている。

MF:オレクサンドル・ジンチェンコ(アーセナル/ウクライナ代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1996年12月15日
今季リーグ成績:14試合0得点1アシスト

 今季プレミアリーグで好調なアーセナルにおいて、オレクサンドル・ジンチェンコは貴重な存在だ。マンチェスター・シティで主力を張っていた同選手の加入は、チームに大きなプラスを与えている。

 以前からフィジカル能力や守備面での課題を指摘されていたが、ビルドアップ時の動きとクオリティはピカイチだ。先日0-1で敗れたエヴァートン戦でアーセナルの最終ラインの選手たちは、強度の高い相手MFのプレッシャーに苦戦し、ボールロストを連発していたが、ジンチェンコはただ一人そのプレスを高い技術でかいくぐり、ビルドアップを成立させていた。この足元の上手さはチーム随一だろう。

 左SBでの出場が続くジンチェンコだが、大外に張るわけではなく、基本的には中央に絞って左WGへのパスコースを作りつつ、自らはボランチのポジションでパスを捌き、前戦に鋭い縦パスを当てるなど攻撃の起点となっている。こうしたプレースタイルは昨季までのアーセナルではなかった新たなオプションであり、ボールを保持したいミケル・アルテタ監督の志向するサッカーにピタリとハマっている。兼ねてより心配されていた守備面での穴は縦関係でコンビを組むガブリエウ・マルティネッリのプレスバックなど、周りの選手のサポートもあって露呈はしていない。

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