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【ニューカッスルの快進撃エピソード3】大型補強、守備の整備、そして覚醒。こうして生まれ変わった

シリーズ:ニューカッスルの快進撃 text by WASSY photo by Getty Images

鉄壁のディフェンスを支える守護神の凄さ


【写真:Getty Images】



 この鉄壁のディフェンスラインの後ろに構えているのが、守護神ニック・ポープだ。これまで在籍していたバーンリーは残留争いに巻き込まれることが多いチームだったため、彼のセーブ数も自ずと多くなっていたが、実際にはセーブ率ランキングでも毎年上位に食い込んでおり、ニューカッスル移籍後もその実力を遺憾無く発揮している。

 最大の特徴はセービング時にカバーできる面積の大きさだろう。198cmと恵まれた体格で手足が長いのはもちろんだが、両足の残し方がうまく、逆を突かれてもボールを弾ける確率が高い。また飛び出しのタイミングが正確で、相手に思い通りにシュートを打たせていないのも、失点が少ない理由の一つだ。現在セーブ率は22試合を終えた時点で74%とリーグトップで、月間最優秀セーブ賞もすでに今季2度受賞している。

 こうして鉄壁の守備を築き上げたニューカッスルのクリーンシート数は「12」で、なんとこれまで半分以上の試合で失点を許していないことになる。引き分けは全チームで最多の「11」で、得点が奪えなくても“負けない”ことでコツコツとポイントを稼いできたのだ。

 一方でチーム最大の得点源となっているのが、右ウイングで起用されるミゲル・アルミロンだ。

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