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なぜ支配率35%でバルセロナは勝てた?レアルを封じたシャビ監督の皮肉な自己矛盾【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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コパ・デル・レイ準決勝1stレグ、レアル・マドリード対バルセロナのエル・クラシコが現地時間2日に行われ、0-1でアウェイチームが勝利した。バルセロナは被シュート数13本、シュート数4本、そして支配率35%とらしくないスタッツで勝利を収めているが、一体なにがあったのだろうか。(文:小澤祐作)


バルセロナの支配率はわずか35%


【写真:Getty Images】

 26分、エドゥアルド・カマヴィンガのミスを拾ったバルセロナがショートカウンターを繰り出すと、最後はフェラン・トーレスのパスを受けたフランク・ケシエがシュート。これはGKティボー・クルトワにセーブされたが、弾かれたボールがエデル・ミリトンに当たってゴールへと吸い込まれていった。

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 これが決勝点となり、バルセロナが今季3度目のエル・クラシコを制した。ペドリ、ロベルト・レバンドフスキ、ウスマン・デンベレら多くの主力選手を欠く中、それもアウェイで先勝できたのは、これ以上ない結果と言っていいだろう。

 ただ、完璧な勝利とは言い難かった。試合後のスタッツを見ると、なぜバルセロナが勝利できたのか不思議に思えてくる。

 データサイト『Sofa Score』によると、この日のバルセロナの支配率はわずか35%しかなかった。シュート数はたったの4本で、枠内シュート数は2本。被シュート数は13本となっていた。バルセロナらしくない数字であることは、一目瞭然だろう。

 では、なぜこれほど対照的なスタッツとなったのだろうか。

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