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レアル・マドリード21世紀ワーストイレブン。ハメス、カッサーノ…期待に応えられなかった11人

シリーズ:ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF紹介

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【写真:Getty Images】


RSB:ダニーロ(ブラジル代表)
生年月日:1991年7月15日
在籍期間:15年7月~17年7月
移籍金:3150万ユーロ(約38億円)
クラブ通算成績:56試合3得点9アシスト

 ポルトで「マイコンの後継者」と呼ばれるほど評価を高め、2015年にレアル・マドリードの一員に。移籍金はDFとしては当時クラブ史上最高額の3150万ユーロ(約38億円)で、当然ながら期待を寄せられた。しかし、加入直後から守備時の緩慢な対応を問題視されてしまう。2015/16シーズンのラ・リーガ第12節バルセロナ戦では再三自身のサイドを崩され、0-4大敗の戦犯とされてしまった。

 そうした不安定さが原因でどんどん評価を下げると、在籍2年目の2016/17シーズンには好調を維持していたダニエル・カルバハルにファーストチョイスの座を奪われるように。結局このシーズンは公式戦出場がわずか25試合でストップしてしまった。そして2017年夏、マドリディスタからの期待に応えられぬまま、マンチェスター・シティへと籍を移すことになった。

CB:ジョナサン・ウッドゲート(元イングランド代表)
生年月日:1980年1月22日
在籍期間:04年8月~06年8月
移籍金:1830万ユーロ(約22億円)
クラブ通算成績:14試合1得点0アシスト

 2004年に移籍金1830万ユーロ(約22億円)でレアル・マドリードにやって来たが、全くと言っていいほど存在感を示せなかった。加入直後に負傷離脱を強いられてしまいスタートダッシュに失敗すると、シーズン中盤にも同じ箇所を負傷。結局、戦列復帰までにかなりの時間を要することになり、1年目の2004/05シーズンはまさかの公式戦出場「0」に終わってしまった。

 翌2005/06シーズンは序盤戦こそまずまずの出場機会があったが、その後は再び負傷に悩む日々。結局、同シーズンの公式戦出場はわずか14試合に留まってしまった。そして2006年夏、ミドルスブラにレンタル移籍。その後マドリーに戻ってくることはなかった。2007年には、スペイン紙『マルカ』による読者投票で“圧倒的な票数”を集め『21世紀最悪の契約』に選出されている。

CB:ワルテル・サムエル(元アルゼンチン代表)
生年月日:1978年3月23日
在籍期間:04年7月~05年8月
移籍金:2080万ユーロ(約25億円)
クラブ通算成績:40試合2得点2アシスト

 ニューウェルズ・オールドボーイズでキャリアをスタート。その後ボカ・ジュニアーズに渡り複数のタイトルを手中に収め、2000年に加入したローマでもスクデット獲得に貢献するなど実績を着実に積み上げ、2004年にレアル・マドリードに引き抜かれた。移籍金は2080万ユーロ(約25億円)とされており、DFとしては当時のクラブ史上最高額となっている。

 マドリーでは主力に定着し、2004/05シーズンはラ・リーガで30試合、チャンピオンズリーグ(CL)で6試合に出場した。しかし、説得力のある成果を出せていたかと言えばそうではなく、大きく評価を高めるには至らず。結局、同シーズン終了後にルイス・フィーゴらと共にインテルに旅立っている。高額な移籍金を考えれば、1シーズンだけのプレーは物足りない結果となった。

LSB:テオ・エルナンデス(フランス代表)
生年月日:1997年10月6日
在籍期間:17年7月~18年8月
移籍金:2400万ユーロ(約29億円)
クラブ通算成績:23試合0得点3アシスト

 兄リュカと同じアトレティコ・マドリードの下部組織出身で、2016年にトップチーム昇格。その後レンタルで加入したアラベスで目覚ましい活躍を披露したことで、将来有望なサイドバックとして注目を浴びるようになった。すると、レンタル期間終了後はアトレティコに留まらず、2400万ユーロ(約29億円)という金額でレアル・マドリードへの“禁断の移籍”を決断している。

 ところが、この移籍は失敗に終わっている。マルセロの牙城をなかなか崩せず、2017/18シーズンは公式戦23試合の出場、合計プレータイム1648分間に留まってしまった。その結果、翌2018/19シーズンは出場機会を求めレアル・ソシエダにレンタル。2019年夏にはクラブがフェルラン・メンディを獲得したこともあって完全に構想外となり、実質1年の在籍でミランへ旅立つことになっている。

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