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【英国人の視点】サッカー日本代表、古橋亨梧の落選は少し理解できる。森保ジャパン2.0の種まき

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

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サッカー日本代表はキリンチャレンジカップ2023でウルグアイ代表とコロンビア代表と対戦する。FIFAワールドカップカタール後の初陣では大きくメンバーが入れ替わっている。中でも、古橋亨梧の落選はスコットランドでも話題に。ただ、実情を考えると落選は理解しがたいものとは言えないのかもしれない。(文:ショーン・キャロル)


中村航輔の選外は意外


【写真:Getty Images】

 日本代表がFIFAワールドカップカタールでクロアチア代表に敗退してから約4カ月が経過した。そのほとぼりはさめ、新たな契約書が渡された森保一監督の下で、サムライブルーは2026年への道を歩むための第一歩を踏み出した。

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 今月行われるウルグアイ代表とコロンビア代表との親善試合は、東京と大阪の2都市で行われる。サムライブルーにとっては良い練習になるはずで、3月15日に発表された新メンバーは、日本代表の次なる進化を示唆するものであった。

 もちろん、ベテラン勢の落選は大きな話題となった。吉田麻也、酒井宏樹、長友佑都、権田修一、柴崎岳のいずれも今回は参加しないものの、今後3年間、何らかの形で活躍する可能性は否定できない。しかし、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコに向かう飛行機に乗ることになるチームに、彼らの誰かが参加する可能性はあまりなさそうである。

 森保監督は、J2の清水エスパルスでプレーしている権田を対象にしていないことを示唆しており、GKはシュミット・ダニエルがファーストチョイスになる見込みだ。大迫敬介と谷晃生は、シュミットに挑戦する有能なオプションだが、中村航輔が含まれていないのは少し意外だ。元柏レイソルの中村は、ポルティモネンセでの素晴らしいパフォーマンスのおかげで、ポルトガルでの評価が着実に高まっている。

 ディフェンス陣も一新された。横浜F・マリノスのセンターバック、角田涼太朗が負傷で不参加となったが、名古屋グランパスの藤井陽也が初招集され、最終ラインに多くのエネルギーが注ぎ込まれた。

 橋岡大樹と菅原由勢はこれまでも日本代表でプレーした経験があるが、今度こそ先発の座を狙えるチャンスになるだろう。一方で、21歳の半田陸やバングーナガンデ佳史扶は、攻撃的なサイドバックである。この2人の選出はチームの将来を考えたときにいいアプローチと言えるだろう。

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