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オーストリアで磨きをかけた中村敬斗の魅力。サッカー日本代表初選出「三笘薫は比較対象じゃない」

text by 編集部 photo by NN

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【写真:NN】



サッカー日本代表初選出・中村敬斗が磨く武器

 サッカー日本代表は24日、キリンチャレンジカップ2023でウルグアイ代表と対戦する。オーストリアの強豪LASKリンツでリーグ戦11得点6アシストと結果を残す中村敬斗は、日本代表に初めて招集されている。中村は自分の置かれた立場を理解しつつ、虎視眈々とチャンスを狙うつもりのようだ。



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 22日に取材に応じた際は、日本代表に合流する際に緊張していたことを明かしていた。「来るときにめっちゃ緊張してきた。でも、『00ジャパン』でやっている仲間がいるのは嬉しい」

 00ジャパンとは2000年以降に生まれた選手で構成された年代別の日本代表で、2017年のFIFA U-17ワールドカップを戦った仲間たちと中村はA代表で再会している。同大会メンバーからはGK谷晃生、DF菅原由勢、FW久保建英、そして中村の4人が選出。シャルケのトップチームでチャンスを掴んだ上月壮一郎やスイスでプレーする鈴木冬一もこの世代の選手である。

 中村は三菱養和ユース出身で、17歳のときにガンバ大阪とプロ契約を結んだ。19年にはFIFA U-20ワールドカップに出場し、その直後にオランダへ渡る。その後はベルギーで試合に絡めない時期を経験したが、オーストリア2部FCジュニオールで結果を残し、昨季からはLASKリンツで活躍している。

 中村にとって、オーストリア2部でのプレーは、キャリアに影響を与えたようだ。

「まずは試合に出ることを優先して選んだ道だった。結果として代表に選んでもらえたので、それは正解だったと思う。プロになってなかなか数字を残せていなくて、厳しい世界だと感じていた自分がいる中で、やっと今シーズン結果に繋げることができてうれしい」

 10代のときから切れ味鋭いドリブルが武器だった中村は、「(オーストリアで)特に意識していたわけではないけど、より自分のプレースタイルを確立できたと思う。ゴールにつながるようなプレーだったり、ペナルティーエリア付近でのプレーが自分の魅力なのでそれに磨きをかけた」と、確かな成長を実感する。

 中村は「なんとか生き残れるように頑張りたい」と話すが、日本代表では三笘薫とポジションを争うことになる。三笘については「世界一のプレミアリーグで得点やアシスト、それ以外のプレーも見せている。自分はまだ比較対象じゃないし、ライバルという感覚もない」と謙虚に言う。それでも、「安パイなプレーをしてミスしないより、ミスしたとしてもチャレンジして、トライしていきたい」とチャンスを虎視眈々と狙う意気込みを見せた。

(取材・文:加藤健一)

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【了】

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