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W杯後どう変わった? 強豪国の最新フォーメーション。進化? 劣化? 各チームの狙いとは

シリーズ:強豪国の最新フォーメーション text by 編集部 photo by Getty Images

オランダ代表


監督:ロナルド・クーマン
結果:0-4(フランス)、3-0(ジブラルタル)※いずれもユーロ予選
フォーメーション:4-2-3-1

 オランダ代表は2016年のユーロ(欧州選手権)と2018年のロシアワールドカップの出場を逃すなど、近年は低迷期が続いていたが、直近のユーロとワールドカップでは出場権を獲得。昨年のカタールワールドカップでは、2014年のブラジル大会で3位に導いたルイ・ファン・ハール監督の下でベスト8に進出した。

 ファン・ハール監督は兼ねてより癌の闘病を行いながらの指揮であり、成績関係なしにワールドカップ後の退任が決定していた。その後任にはオランダ代表のレジェンドであり、2018年からバルセロナの監督に就任する2020年まで同国代表の監督を務めていたロナルド・クーマンが再任した。クーマンはファン・ハールの下でワールドカップメンバーから漏れていたヤスパー・シレッセンやジョルジニオ・ワイナルドゥムを招集するなど、過去に自らが指揮をしていた時代の主力選手を代表に呼び戻した。

 新体制となってから最高のスタートを切りたかったオランダ代表だったが、フランス戦の前日に災難に見舞われた。GKバート・フェルブリュッゲ、DFスヴェン・ボトマン、DFマタイス・デ・リフト、MFヨエイ・フェールマン、FWコーディ・ガクポの5選手がウイルス感染によって離脱を余儀なくされたのだ。特にボトマン、デ・リフト、ガクポの3選手は主力として活躍が期待されていた選手であり、彼らの予想外の離脱は痛恨だった。その結果、フランスに0-4の完敗を喫することに。2戦目のジブラルタルは相手が格下だったこともあって3-0の快勝を収めたが、最高の出だしとは言えない結果となってしまった。

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