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どこに行くべき? 三笘薫×プレミアリーグクラブ、相性ランキング1~5位。移籍先のオススメは?

シリーズ:プレミア相性ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

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三笘薫の快進撃が止まらない。先日プレミアリーグ1シーズンの日本人最多得点記録を更新するなど、一貫性を持って結果を出し続けている。こうした活躍を受けて三笘のステップアップの可能性も予想されるが、ブライトン以外のプレミアリーグのクラブでどこにフィットするのか。戦術的な特徴と現状の選手層を考慮してランキング形式で紹介する。


5位:マンチェスター・シティ

【写真:Getty Images】


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監督:ジョゼップ・グアルディオラ
基本フォーメーション:3-2-4-1/4-3-3

 三笘薫がマンチェスター・シティに移籍した場合は、3-4-2-1のシステムであれば左WB、4-3-3であれば左WGを務めることになるだろう。

 ジョゼップ・グアルディオラ監督がこのポジションに求めることは、単純な突破力よりもボールキープや周りの選手との連係にある。現在レギュラーを務めるジャック・グリーリッシュはこの点においては特筆すべき才能を持っており、ボールを失うことはほとんどない。シティのようなポゼッションサッカーを展開する上で、ボールを失わないことは攻守両面においてとても重要なことだ。

 現在、三笘がプレーしているブライトンとの決定的な違いは、前方向にスペースが少ないという点だ。ポゼッションを多く握るマンチェスター・シティは基本的に相手を敵陣内に奥深くに押し込むことが多い。三笘はスペースがなくても突破ができる技術の持ち主ではあるが、突破力を持ち味としているウイングにスペースがあって越したことはない。

 またもう一つブライトンとの違いがあるとすれば、左SBがオーバーラップをしてこないという点だ。4-3-3のシステムで戦った場合、グアルディオラ監督は左SBの選手を偽サイドバックとして起用し、左WGの選手に対してはあくまでも後方からのサポートに留まる。近い距離感での周りの選手のサポートがない中で、相手の右サイドの選手が2人以上で左WGの選手を囲ってくるが、この状況で確実にボールをキープしなければいけないというのは決して簡単なことではない。先述した通り、このチームにおいては純粋な突破力よりもボールを失わないということが求められている。

 グリーリッシュも前方に広大なスペースがあったアストン・ヴィラ時代はドリブル突破で無双していた。今季三笘のプレミアリーグでのドリブル成功率が56.5%なのに対して、グリーリッシュはヴィラ時代の2019/20シーズンに63.5%、2020/21シーズンに64.4%を記録している。そんな彼であってもドリブル突破の回数が減少した上で2021/22シーズンは58.2%、今季は59%と成功率が下がっている。

 グリーリッシュよりも一瞬の加速力のある三笘が加入する場合、グアルディオラ監督が左WGに求めるタスクを変えてくる可能性もゼロではない。しかし、グリーリッシュのところに相手複数人の選手を食いつかせてインサイドハーフの選手をフリーにさせるなど、“突破“よりも”ズレ“を作らせることに重きを置いている現状の戦術であれば、三笘の突破力という武器は今より重要視されないかもしれない。

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