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前回は「完敗」。三笘薫はワン=ビサカにリベンジできたのか? 世界屈指の矛盾対決【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

三笘薫VSワン=ビサカ。世界屈指の矛盾対決が再び


【写真:Getty Images】



 ブライトンファンにとってはたまらないゲームで、サッカー日本代表MF三笘薫は先発出場を果たしている。ポジションはいつも通り左サイドハーフだ。

 そしてこの日マッチアップしたのは、アーロン・ワン=ビサカである。三笘はFAカップ準決勝でもイングランド代表DFと対戦したが、この時は完敗。その試合後には「彼は対人も強いのでそこを考えながらやっていましたが、最後のところで足が伸びてきたり、下げられる場面が多かった。完敗かなと思います」と大苦戦したことを認めていた。

 そんなFAカップ準決勝のリベンジマッチとなった今回も、ワン=ビサカのディフェンス力はさすがだった。三笘にベッタリと付かず、絶妙な距離をとる。そしてカットインのコースを徹底的に封じ、あえて三笘に縦への突破を許していた。

 もちろん、縦には行かせるが、最後のところはやらせない。さすがだったのが24分の場面。三笘がボックス内左で縦に仕掛けてクロスを上げようとしたが、ワン=ビサカが蜘蛛のように長い足でボールをカット。コーナーキックにもさせず、ユナイテッドのカウンターが発動していた。

 それでも、三笘は積極的に仕掛け続け、13分にはかなり警戒されている中でも強引にカットインし、シュートに持ち込んでいるなど、FAカップの時のように負けっぱなしという印象はなかった。1対1の守備では世界最高峰との声もあるワン=ビサカ相手に、短期間でこれほど勝負できるようになったのは、三笘の能力の高さゆえだろう。

 しかし、今回も三笘がワン=ビサカを上回ったとは言えないかもしれない。

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