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日本代表 11か月前

サッカー日本代表は古橋亨梧をどう活かす? 三笘薫&伊東純也と共存で見出す得点の形【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

古橋亨梧を活かす形


【写真:Getty Images】



 エルサルバドル代表戦で2021年6月のタジキスタン代表戦以来の代表ゴールを奪った古橋だが、先発に名を連ねるとなれば2022年9月のエクアドル代表戦以来となる。この一戦では南野拓実のハイプレスが誘発した相手DFのパスミスで得た前半40分の決定機を逃しており、ここ一番で勝負弱さを露呈。前線からの守備やハードワークの部分でも前田大然や浅野拓磨より見劣りしたため、結果的に2022年カタールW杯落選を強いられた。

 だが、今季後半は多彩なゴールパターンを身に着けるなど「奪い切る」部分に磨きをかけた。それはエルサルバドル代表戦の6点目にもよく出ていたと言える。

「古橋はよりゴールを重ねることで自信が大きくなっているのかなと。彼のよさを周りの選手が引き出そうとしていると感じます」と森保監督も短期間での進化を高く評価した。ペルー代表戦でも古橋に得点を取らせるべく、周囲が効果的かつ効率的に動いていくことが重要になるだろう。

 3トップの顔ぶれを見れば、3人とも矢のような推進力と爆発力を発揮できる選手。左右のどちらかでも突破して中に折り返す形はある程度、作れるはずだ。

 ただ、単純なクロスを入れていても、屈強なDFに跳ね返されてしまう。中盤の鎌田、旗手と両ウイングや両サイドバック(SB)が絡んで相手を引き出し、古橋がDFラインと駆け引きしながら抜け出したタイミングでクロスが入ってくれば、1点に直結するだろう。

 セルティックの試合を見ていても、そういったパターンは少なくない。「古橋を生かす形」をチームとしてどこまで作れるか。それがペルー代表戦の大きなポイントになるだろう。

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