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日本代表 10か月前

対戦国はサッカー日本代表をどう分析したのか? 分析担当が伝えた2つの忠告【スペイン人指導者の視点1】

シリーズ:スペイン人指導者の視点 text by 川原宏樹 photo by Getty Images

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サッカー日本代表は6月にキリンチャレンジカップ2023で2試合を戦い、エルサルバドル代表に6-0、ペルー代表に4-1と勝利している。1分1敗という結果に終わった3月シリーズとは対照的に大勝を収めることとなった日本代表を、対戦国はどのように分析していたのだろうか。エルサルバドル代表チームの分析に携わったアレックス・ラレアに話を訊いた。(取材・文:川原宏樹)


エルサルバドル代表の分析

ダビド・ビジャが主宰するサッカースクール「DV7サッカーアカデミー」日本支部でディレクター・コーチを務めるアレックス・ラレアとビジャ
【写真:川原宏樹】

 日本代表は6月15日にエルサルバドル代表と、6月20日にペルー代表と国際親善試合を行い、それぞれ6-0、4-1と大量得点を奪って勝利した。その陰で来日3年目のスペイン人指導者アレックス・ラレアは、今回の対戦相手となったエルサルバドル代表から依頼を受けて日本代表の分析を行った。その分析内容はどのようなもので、実際に試合を見た結果としてどう感じたのかを取材した。

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 ただ、エルサルバドル戦はご存知のとおり試合開始3分で退場者が出てしまい、森保監督も「なかなか参考にするには難しい」とコメントしたとおり、レビューできる部分も限られている。そのため、今回アレックスには分析依頼されたエルサルバドル代表との試合だけでなくペルー代表戦も見てもらい、日本代表の総合評価をしてもらった。

 アレックスはカナダでプロ選手として活動した後に指導者の道を志し、欧州最高位のUEFA PROライセンスを取得。2020年からは、元スペイン代表FWダビド・ビジャが最高責任者を務めるDV7サッカーアカデミーの日本支部でディレクター・コーチを務めている。小学生年代を中心に指導し始めて現在3年目だが、すでにJリーグクラブの下部組織へと教え子を送り込んでいる。

 そんなアレックスは、エルサルバドル代表のコーチを務める友人から対戦相手となった日本代表の分析を依頼された。そして、試合後にはその内容を明かしてもいいと、エルサルバドル代表から承諾を得られたため、今回の取材に応じてもらい貴重な話を聞かせてもらえることになった。

 アレックスが3月までの日本代表を見て、大きなポイントとしてエルサルバドル代表に伝えたのは2点になる。

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