フットボールチャンネル

日本代表 10か月前

なぜ…。欧州で活躍できなかった日本人選手10人。天才が勢揃い。欧州で苦しんだ国内屈指の才能たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:財前宣之


【写真:Getty Images】


生年月日:1976年10月19日
主な所属クラブ:ラツィオ(イタリア)、ログロニェス(スペイン)、リエカ(クロアチア)

 中田英寿が認めた天才、財前宣之は1993年に開催されたU-17世界選手権で圧巻のパフォーマンスを披露。日本のベスト8進出に貢献し、ベストイレブンに選出された。その活躍により、財前は高校卒業後の1994年にヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)とプロ契約を結んだまま、セリエAのラツィオへ留学。同ユースではアレッサンドロ・ネスタともプレーし、トップチームの練習にも参加していた。

 若くから世界に才能を示した財前は、1996年にスペインのログロニェスへレンタル移籍した。しかし、同クラブ加入の数ヵ月前に、財前は左膝の前十字靭帯を断裂していた。そのため、治療とリハビリを行ってからスペインへ渡ったが、完全には回復しておらず、加入から3ヵ月で再び前十字靭帯を断裂。この負傷により、選手登録もされず、退団となってしまった。

 活躍を焦ったのか、スペインでの挑戦は左膝の怪我により終了。将来を期待された天才は、欧州で挫折を味わった。その後、1998年に復帰すると、以降はベガルタ仙台やモンテディオ山形でプレーした。2010年からはタイへ渡り、ムアントン・ユナイテッドFC、ポリス・テロFCでプレーし、2012年にスパイクを脱いだ。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

KANZENからのお知らせ

scroll top