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「三笘薫対策」を打ち破る手段とは? ブライトンの突破口を開いた方法【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第1節、ブライトン対ルートン・タウンが現地時間12日に行われ、4-1でホームチームが勝利をしている。ホームチームにとっては、序盤から決定機を決めきれない嫌な展開となった中で、突破口を開いたのが三笘薫だった。彼はどのようにして対策を打ち破ったのだろうか。(文:安洋一郎)


ブライトンが開幕戦に勝利

【写真:Getty Images】

 日本中が待ち望んでいた三笘薫のプレミアリーグ2シーズン目が開幕をした。

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 日本代表FWが所属するブライトンはホームで昇格組のルートン・タウンと対戦。結果は4-1の大勝だったが、試合後にロベルト・デ・ゼルビ監督が「難しい試合だった」と明かしたように、一筋縄ではいかない相手だった。

 その理由はルートンの戦い方にある。ロブ・エドワーズが率いるチームは[3-5-2]の布陣で挑み、守備時に自陣深くでブロックを敷いて、ブライトンが自由にプレーをできるスペースを埋めていた。そしてボールを奪うと得意のサイド攻撃で一気に前線に攻めあがる。

 その中心となるのが爆発的なスピードがある右WBのイッサ・カボレと優れたクロス精度を誇る左WBライアン・ジャイルズだ。SBが絞ってビルドアップを行うブライトンには、その背後に広大なスペースがあるため、最も苦手なタイプの相手と言ってよいだろう。それを理解しているルートンは、サイドチェンジを多用するなど、彼らを生かした攻撃を多く繰り出していた。

 ブライトンは序盤からボールを握って主導権を握ったが、ジョアン・ペドロやダニー・ウェルベックらFW陣がチャンスを生かせず。逆にルートンにカウンターを食らってピンチを招くことが前半中盤から増えていたが、この嫌な展開で突破口を開いたのが三笘だった。

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