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プレミアリーグ“採点”ベストイレブン。文句なしの10点満点を叩き出したのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ブルーノ・ギマランイス(ブラジル代表)


【写真:Getty Images】


所属クラブ:ニューカッスル
生年月日:1997年11月16日
Sofascore採点:8.3

 ブルーノ・ギマランイスはニューカッスルの攻守のかじ取り役として、バーンリー相手に抜群のパフォーマンスをみせた。

 バーンリーの守備陣は足下が上手い反面、カウンター対応や肉弾戦をあまり得意としていない。それもあってかギマランイスは、50/50のロングボールを相手最終ラインに向かって蹴り、そのこぼれ球にプレッシャーをかけてフィニッシュまで完結するという攻め方で何度もチャンスを作った。

 また、正確なパス技術と視野の広さを活かして味方選手からの横パスをダイレクトで縦につけてビッグチャンスを作っていた。27分のシーンがその代表例だろう。中盤でのパスを使った縦へのアクションに加え、フィルターとしても機能。チーム最多の5つのタックルを成功させ、“守から攻“のスイッチ役として2-0の快勝に大きく貢献した。

MF:ジェームズ・ウォード=プラウズ(イングランド代表)


【写真:Getty Images】

所属クラブ:ウェストハム
生年月日:1997年11月16日
Sofascore採点:8.7

 セットプレーに強いシェフィールド・ユナイテッドであっても、ウェストハムのCKには大いに苦しめられていた。それはジェームズ・ウォード=プラウズという名キッカーがいるからに他ならない。

 今節も7本のCKがチャンスに繋がった。空中戦に強いキャラクターが多いウェストハムの選手に目掛けてピンポイントで鋭く曲がるクロスを供給し、常に相手守備陣にプレッシャーをかけることができていた。

 加えてオープンプレーでの存在感も抜群だった。左サイドのルーカス・パケタと積極的にポジションを入れ替えることで、相手のマークを外してサイドからチャンスを演出。守備時は自陣深くまで戻ってボールを回収し、正確なロングキックでカウンターの起点となることもあった。セットプレー、オープンプレー合わせてチーム最多の6つのラストパスを記録するなどチャンスの起点となり続けた。

MF:ミゲル・アルミロン(パラグアイ代表)


【写真:Getty Images】

所属クラブ:ニューカッスル
生年月日:1994年2月10日
Sofascore採点:8.0

 ニューカッスルが誇る“切り込み隊長“がホームで行われたバーンリーとの一戦で違いを作った。

 14分にキーラン・トリッピアーが相手陣内でアーロン・ラムジーからタックルでボールを奪うと、それを拾ったアルミロンが、ドリブルでシュートコースを見つけて左足を一閃。ドライブ回転が掛かった技ありの強烈な一撃で貴重な先制点をもたらした。

 このパラグアイ代表MFは豊富な運動量とサボらない献身性を武器に、被ボール保持時も相手にプレッシャーを掛け続けてミスを誘った。自陣に攻め込まれている時はしっかり自陣に戻り、チーム最多タイの2つのクリアを記録。地上戦勝率も87%(7/8)と1対1の局面で奮闘し、チームのプレミアリーグ3連勝の立役者となった。

MF:マルティン・ウーデゴール(ノルウェー代表)


【写真:Getty Images】

所属クラブ:アーセナル
生年月日:1998年12月27日
Sofascore採点:9.1

 9月22日にアーセナルとの契約延長を発表したばかりのマルティン・ウーデゴールがボーンマス守備陣を恐怖の底に陥れた。

 いつも通り、右のインサイドハーフで先発出場したノルウェー代表MFは、先制点の場面でガブリエウ・ジェズスに対角線のミドルパスを送りビッグチャンスを演出。ブラジル代表FWが放ったヘディングがポストに跳ね返り、ブカヨ・サカが押し込んだ。

 44分にチーム2点目となるPKを冷静に決めると、51分には自らPKを獲得。そして試合終了間際の90+4分にはセットプレーからベン・ホワイトのゴールをアシストした。スタッツ上では1ゴール1アシストだが、この試合で決まった全4ゴールに関与する圧巻の活躍を披露。“違い”を生むプレーを連発してチームのアウェイでの4-0大勝の立役者となった。

MF:ジョン・マッギン(スコットランド代表)


【写真:Getty Images】

所属クラブ:アストン・ヴィラ
生年月日:1994年10月18日
Sofascore採点:7.9

 ウナイ・エメリ監督となってからアストン・ヴィラのジョン・マッギンは“覚醒“している。ブライトンに6-1の大勝を収めた試合でもその片鱗がみられた。

 守備時は[4-4-2]の右サイドハーフを務めるスコットランド代表MFだが、保持時は内側にポジションをとって右SBのマティ・キャッシュにスペースをつくっている。先制点の場面ではこの形から三笘薫の背後へ絶妙なスルーパスを通してゴールを演出した。

 今季のマッギンは”名手”ダビド・シルバを彷彿とさせる、上記のようなスペースにパスを通すプレーが上手くなっている。チーム6点目となる場面でもブライトン守備陣の背後にダイレクトで縦パスを刺して、そのこぼれ球をドウグラス・ルイスが決めていた。アシストこそ65分のオリー・ワトキンスのゴールにしかつかなかったが、3ゴールに絡む大活躍で大勝利に大きく貢献している。

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