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サッカー日本代表は何を修正したのか? 「戦術理解度は高い」「可変はパターンCくらいまである」

text by 編集部

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カナダ代表戦に出場した南野拓実
【写真:田中伸弥】



「ちょっと隙を見せてしまった」時間帯

 サッカー日本代表は13日、MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023でカナダ代表と対戦し、4-1で勝利した。開始早々に田中碧のゴールで先制すると、前半だけで3点をリードして試合の大勢を決めた。先制後はやや押され気味の時間もあったが、臨機応変に修正を施して流れを再び引き寄せている。



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 昨年のFIFAワールドカップ以来の出場となった南野拓実が「前半の最初は俺と(田中)碧が相手の2ボランチをケアしていた」と話すように日本代表は遠藤航をアンカーに置く[4-1-4-1]の布陣で試合をスタートさせた。キックオフから約1分で先制に成功した後は、「1点取れたがゆえの、ちょっと隙を見せてしまった」と遠藤が振り返るように、押し込まれる時間が長くなる。そして19分、GK大迫敬介のファウルでPKを献上してしまう。大迫自らこれを止めて失点を防いだものの、流れは相手に渡りつつあった。

 しかし、そこで崩れないのが今の日本代表。流れが悪くなったのは「1点入ってからPKになるまで。PKのシーンで守備の確認はした」と遠藤が言うように、PKの判定が出たオンフィールドレビューで試合が止まった時間で、ピッチの選手たちは修正点を確認している。田中が遠藤の位置まで下がることで[4-2-3-1]のような形となった。

 その後は主に田中が左CB町田浩樹と左SB中山雄太の間に頻繁に入ることで数的優位を作りながらSBを高い位置に押し出していた。「個人的には碧は落ちなくてもいいかなと思っていたのですが、自分がボールを受けなくても中盤で相手に捕まっておけばいいと思っていた」と遠藤はその背景を説明する。

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