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伊藤涼太郎が日本代表デビュー

　サッカー日本代表は1月1日、国立競技場で行われたTOYO TIRES CUP2024でタイ代表と対戦し、5-0で勝利した。先発起用された伊藤涼太郎はこの試合が代表デビュー戦になっている。スタジアムを沸かせた場面はあったが、本人は「実力不足だった」と45分を振り返っている。

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　「ユニフォームの重みを感じた」という伊藤は、6万人を超える大観衆が集まった国立競技場に足を踏み入れ、「プロデビュー戦のような緊張感」を感じたという。「もっとできると思っていた」と悔しさをにじませつつも、「楽しかった45分だった」とデビュー戦を振り返っている。

　シントトロイデンの試合を終えた伊藤は29日に日本代表に合流した。短い時間で調整して試合に出なければいけないという代表チーム特有の洗礼を受けた形で、「短い（準備時間）中で連係面を合わせられなかった」、「初の代表で長い移動をする大変さを感じたし、慣れないといけない」と課題を挙げた。

「後半に5点が入ったことより、自分にチャンスがあったのに点が取れなかったのが残念」と悔しさを露わにする。日本代表の5得点をベンチで見届けた伊藤は、「1対1など球際の強さは僕よりはるかに上回っていた」と、主力選手たちとの差を肌で感じていた。

　伊藤は「チームに帰って鍛え直さないといけない」と改めて感じたという。「攻守の切り替えや球際はベルギーに行ってから成長している」と手ごたえを感じつつも、「圧倒的な数字を残さないといけない」と日本代表に生き残るために決意を新たにしている。

（取材・文：加藤健一）