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三笘薫を呼ぶ必要はあったのか。サッカー日本代表とブライトンの連携と招集へのプロセス【アジアカップ2023現地取材コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

三笘薫の招集に至るいくつもの要因



 森保監督は第3戦で先発メンバー8人を変更したが、「ターンオーバー」と言う表現を使わず、「26人の戦力がいる」と述べた。今の日本代表にはほとんどのポジションに、誰が先発しても遜色ない選手層がある。メンバー枠が当初から3人増えたことも、三笘を招集に踏み切った一因と言えるだろう。

 普段からプレミアリーグなどの海外リーグを観る者たちの中には、三笘のような世界的な選手がアジアカップに出場する価値はあるのか、と疑問を抱く者も少なくないようだ。ただ、海外に身を置く選手は、「海外にいることで、自分が日本人であることをより強く感じる」という話をよく聞く。

 三笘を含め、日本代表に招集されている選手たちは、日本代表でプレーすることを望んでいるという前提条件がある。もちろん、日本代表には招集する権利、三笘には参加する権利がある。

 最終的な答えが出るのは大会後である。三笘が復帰して日本代表が優勝し、怪我なく三笘がブライトンに帰ることができれば、招集すべきだったという結論になり、怪我でもしようものなら「招集しなければよかったのに…」という意見が噴出するだろう。

 招大会後に後出しのように記事を出すのは憚れるので、三笘が出場する前にその経緯をまとめた。集すべきだったかは結果論で語るべきではなく、注視すべきはそのプロセスが適切であったかどうかではないだろうか。ここまでの経緯を追う限り、日本代表とブライトン、そして何より三笘自身にとって納得のいくものではないだろうか。強いて言うのであれば、デ・ゼルビ監督だけは腑に落ちないかもしれないが、それは現行のルールにおいては避けることのできない悩みでもある。

(取材・文:加藤健一【カタール】)

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【了】

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