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日本代表 3か月前

「2つの戦い方」サッカー日本代表の進歩とは? 冨安健洋が打ち消すバーレーン代表の狙い【西部の目/アジアカップ2023】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

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 サッカー日本代表は1月31日、AFCアジアカップカタール2023ラウンド16でバーレーン代表と対戦し、3-1で勝利した。グループステージで敗れたイラク代表にも似た狙いで挑んできたバーレーン代表を、日本代表はどのように迎え撃ったのだろうか。(文:西部謙司)


バーレーン代表の狙いを打ち消す冨安健洋

サッカー日本代表DF冨安健洋
【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

 日本代表が勝利に近い位置を占めたまま流れを渡さず3-1で勝利した。後半の失点時の数分間にバタついたのを除いては、負ける要素のほぼないまま試合を進めた。

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 バーレーン代表はグループリーグの時と変わらず4-1-4-1のコンパクトなミドルゾーンのブロックで守り、トップのアブドゥラ・ユスフへのロングボールでチャンスを掴もうとしていた。ロングボールを使った攻め込みは日本代表に勝利したイラク代表の戦法と同じだが、今回不発に終わったのは冨安健洋の守備力があったからだ。的確なラインコントロールと1対1のエアバトルで冨安はユスフを完封。セカンドボールを拾われることもなく、バーレーン代表の狙いを打ち消していた。

 ただし、日本代表も前半はあまりシュートを打てなかった。相手の攻撃を潰して優勢に進めていたが、CKからの上田綺世のヘディングシュートが惜しかったくらい。とはいえ、バーレーン代表が散発的にハイプレスをかけてきても難なく外して攻め込むことができていて実力差は示していた。点をとるなら日本代表である可能性の高い展開にはなっていた。

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