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【サッカー日本代表批評2】“基準”はあったのか? イラン戦で事故が起きた理由。「BoS理論」から考える問題の本質とは

2024年02月12日(月)9時00分配信

シリーズ:サッカー日本代表批評
text by 河岸貴 photo Getty Images
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イラク代表戦の1失点目で挙げられる2つの問題



 イラク代表戦の1失点目はすでに前回でも述べたように、右サイドからのダイアゴナルパスからです。そこから左サイドのポケットを使われて、クロスを上げられる。それをGK鈴木彩艶が弾き、相手FWが押し込んだ形です。

 ここでは、板倉のクロスに対するアタックの弱さと、ゴール前に詰めた2人のイラク選手に対して数的優位の日本選手4人のゴールの守り方の2つが問題として挙げられます。確かにGKの予測不能なパンチングをドンピシャで合わせられたので、失点を防ぐことはノーチャンスかもしれません。ただ、気になるのは、そこに至る過程でPA内をスペースで守ろうとする傾向があることです。

 2失点目の場面でもクロスに対して得点者をフリーにしてしまった伊藤洋輝の動きも指摘しなければなりません。拙著でも綴っていますが、ペナルティーエリア内ではマンツーマンを基本としています。

 シュートするのはスペースではなく人であって、ペナルティーエリアでスペースを埋めてもシュートを防ぐことはできません。ワンタッチで決められる位置ではよりタイトに人をつかまえなければなりません。ゴールに近づけば近づくほど人へのオリエンテーションを強める。この意識がイラク戦での2失点から希薄に感じました。スペースにオリエンテェーションすると、どうしても危険なブラインドサイドが生まれる……。

 もちろん、それ以前に長い距離のドリブルでPA内の侵入を許し、ここでも簡単にクロスを上げられたことは言うまでもないでしょう。また、人数が足りていても、いかに背走してゴールを守ることが難しいかも付け加えておきます。

 イラン代表戦もイラク代表戦の課題を解消することができていませんでした。もちろん、板倉滉のパフォーマンスなど他にも要因はありますが、チームとして耐えきれなかったのは問題です。

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