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【サッカー日本代表批評2】“基準”はあったのか? イラン戦で事故が起きた理由。「BoS理論」から考える問題の本質とは

2024年02月12日(月)9時00分配信

シリーズ:サッカー日本代表批評
text by 河岸貴 photo Getty Images
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 サッカー日本代表はAFCアジアカップカタール2023でイラン代表に敗れ、ベスト8という結果に終わった。今大会における日本代表の戦いを批評する連載の第2回では、日本代表がロングボールに苦しんだ原因を掘り下げ、ボール非保持の局面における問題点を挙げる。(文:河岸貴)


イラク代表が狙っていた「効果的なロングボール」

日本代表の指揮を執る森保一監督
【写真:田中伸弥】

 前回では、日本代表が苦戦した一因として心理的側面を挙げつつ、日本代表が苦しみ続けたロングボールに対応するための原則に触れました。ロングボールという点において、イラク代表は狙いが明確でした。イラク代表は対角を狙っています。例えば、先制点の場面がまさにそうです。

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 ロングボールが出た瞬間、目的地となるエリアにイラク代表の選手が3人います。板倉滉と菅原由勢が2対2の状況を作られ、その背後にもう1人。伊東純也が競りに行きますが、ボールに対して正面からアタックできない状況を考えると、最終ラインで3対2という数的不利を作られていました。

 攻撃側からするとアタッキングサードの攻略の一つにダイアゴナルのまさにあのエリアを狙い、数的優位を作ることが挙げられます。BoS理論のボール保持編があれば、当然そこにも言及しているでしょう。事故のようにも見えますが、人数をかけられるとああいうことが起きます。意図的なロングボールが効果的であることが分かる一例でした。

 敗戦の責任をだれか押し付けるのは良くないことですが、プレー自体の責任はピッチに立つ選手と監督(スタッフ)が負うべきです。普段、Jリーグとブンデスリーガを見ていると、日本はあまりにもミスに寛容だなと思うことがあります。1人ひとりの責任感の問題なのかもしれませんが、プレーの責任の所在ははっきりすべきでしょう。もちろん、これはプレーに対する批判であって、選手個人を攻撃するものではありません。

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