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【サッカー日本代表批評3】なぜクロスの質が低いのか? 様式美の「幅を取る」に意味はない。必要なゲーゲンプレスの前提条件

2024年02月13日(火)8時00分配信

シリーズ:サッカー日本代表批評
text by 河岸貴 photo Getty Images
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 サッカー日本代表はAFCアジアカップカタール2023でイラン代表に敗れ、ベスト8という結果に終わった。今大会における日本代表の戦いを批評する連載の第3回ではボール保持の局面に焦点を当てる。アジアカップで起きていた問題点と解決策を具体的に挙げていく。(文:河岸貴)


なぜ「質」が低かったのか。なんとなく幅を取ることの危険性

日本代表でプレーするDF伊藤洋輝
【写真:Getty Images】



 ここまではボール非保持の局面に焦点を当ててきました。一方で、今大会ではアタッキングサードにおけるクオリティも指摘せざるを得ません。特にイラク代表戦では、日本代表の悪いところが出てしまっていました。

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 イラク代表戦の特に後半ではパスが外ばかりで、中につけられなかった。開始早々から勢いのあったイラクですが、前半終盤にさしかかると、影を潜めていきました。そこで追加点を入れられたのは非常にまずかったですが、ガス欠気味のイラクに対して後半での逆転は十分可能と思えました。

 後半はイラクが割り切って自陣で守備を固めました。当然中央を固めている相手に対して簡単に中を使うのは危険ですが、それでも日本代表は中を諦めすぎてはなかったか。ミスが怖いという心情がプレーに出ていました。真ん中を通そうという勢いのある選手はほとんどいなかった。遠藤は何度かチャレンジしていましたが、全体的にはハンドボールのように外を回しているだけという場面が続きました。

「幅を取る」という考え方がありますが、ただ幅を取ればいいというわけではありません。特にアタッキングサード、もっと言えば相手の最終ラインでは幅を最小限に使いたい。例えばサイドチェンジのボールを一気にシュートに持ち込めるようなポジションの意識です。もちろんパサーもそのような意図を持ってパスを出す。外を効果的に使いたいならば、中央を攻略する攻撃が前提条件となる。

 したがって、ボールは中から外へ、そして的確に幅を取っている選手の走り込むコースは外から内へ。そうするとゴール方向へのチャンスは増えるはずです。幅を取ってボールを回すことができれば、落ち着いているように見えますし、主導権を握れているように見えるかもしれません。ただ、サッカーは点を取るスポーツです。様式美のように幅を取ってずっとボールを回していても意味がない。

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