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日本代表 2か月前

「失点につながるのは自明」サッカーU-23日本代表に足りない要素とは? 組織として対抗するためには…【西部の目】

シリーズ:コラム text by 西部謙司

失点につながるのは自明



 およそ20分でU-23マリ代表の優勢がはっきりしていた。プレッシャーをいなす技術と瞬間的な速さ、正確なパスワーク、鋭いターンなど、U-23日本代表がボールを奪うのは難しかった。

 34分には川﨑のミスパスから失点。自陣ペナルティーエリア外の中央でパスを受けた川﨑はフリーだったが、ワンタッチのパスを選択。しかし、パススピードが足りずカットされ、そのまま攻め込まれて同点にされている。アンカーがあの場所でミスをすれば失点につながるのは自明だ。ちょっとした判断のミスだと思うが、もったいない失点だった。

 53分には逆転ゴール。CKをクリアしたのを拾われ、カットインからママドゥ・サンギャレが無回転気味のミドルシュート、敵味方の間を抜けてきたシュートをGK野澤大志ブランドンが防いだものの、弾いた場所も角度も甘くママドゥ・トゥンカラに押し込まれた。

 90分、U-23マリ代表のハイプレスに対してGK野澤のパスがタッチラインを割る。素早いスローインを受けたブライマ・ディアラに対して、西尾と藤田譲瑠チマの2人が挟みにいきかけたが中途半端で西尾が縦に抜かれる。プルバックをブバカル・トレオレが押し込み、3点目をゲット。

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