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マンU、戦犯はハリー・マグワイアだ! もはや擁護できぬチェルシー戦。一体何をしていたのか【コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

マグワイアがチームを落ち着かせるべきだが…



 右CBから左CBにポジションを変えたマグワイアはまたしてもサイドのスペースをガラ空きにした。90分以上も上下動しているディオゴ・ダロトと、89分に出場に出てきた元気いっぱいのノニ・マドゥエケがオープンな環境でマッチアップしている不利な状況に関わらず、またしてもマグワイアはサポートしなかった。せめて自分が行かないまでも、近場にいるブルーノ・フェルナンデスにスペースをカバーするようにコーチングだけでも出来ていれば、防げた場面だ。

 にも関わらずマグワイアはチェルシーの快速ウインガーにサイドで自由とスペースを与えた。PKを与えたダロトにも不用意な部分はあったが、それは後ろの指示で未然に防げた。

 そして101分に喫した4失点目。まず第一にチームを落ち着かせる役割を担うべきはキャプテンのB・フェルナンデスだが、彼のアグレッシブな性格を考えるとそれも難しい。ならバランサー型のリーダーだったマグワイアがチームを落ち着かせるべきだが、それをできず。PKを与えた責任を感じたダロトがドリブルで突っ込んでボールロスト、チーム全体が前がかりになっていたため、ひっくり返ってカウンターをくらってコーナーキックを与えた。

 そしてこのコーナーキックでも、マグワイアは守備の統率をとれず、コール・パーマーをフリーにしてこの日3点目となるゴールを許した。イングランド人DFは一番警戒するべきチェルシーのエースがフリーであることに気づいてもいなかった。

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