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マンU、戦犯はハリー・マグワイアだ! もはや擁護できぬチェルシー戦。一体何をしていたのか【コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

足りない能力が多すぎる

マンチェスター・ユナイテッドのDFハリー・マグワイア
【写真:Getty Images】



 もちろん厳密に言えば、他の選手にも細々としたミスが沢山ある。ただ明らかにマグワイアがDFリーダーとして当たり前の責務を果たしていれば防げた失点ばかりだった。この日の地上デュエル数0というのがその証拠だ。ボールにチャレンジすらしていないのである。

 ここからは憶測にすぎないが、46分にラファエル・ヴァランが負傷した際に、エリック・テン・ハフ監督が若手のウィリー・カンブワラではなく、ベテランのジョニー・エバンスを選んだのは、マグワイアが信頼されていないからではないか。確かに今の彼を若手と組ませるのは怖い。その結果、怪我明けのエバンスは負傷を再発させて、66分にカンブワラと交代することになる。

 マグワイアには多くの誹謗中傷が集まり、同情すべき点は沢山ある。しかしながら今日のパフォーマンスを見る限り、やはり彼は、今のマンチェスター・ユナイテッドに必要な選手とは思えない。攻撃だけでなく、守備でも足りない能力が多すぎる。

(文:内藤秀明)

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