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U-23アジア杯で高井幸大が変わった。サッカーU-23日本代表優勝の立役者、19歳が克服した課題「いつも通りやれば…」

text by 加藤健一 photo by AFC

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サッカーU-23日本代表DF高井幸大
【写真:2024 Asian Football Confederation(AFC)】



U-23アジアカップを通じて見せた高井幸大の成長

 AFC U-23アジアカップ2024カタールを制したU-23日本代表の国内組が4日に帰国した。決勝トーナメント全3試合を含む5試合にセンターバックとして出場した高井幸大は大会MVPに選ばれた藤田譲瑠チマらと並ぶ大会制覇の立役者の1人だろう。羽田空港で取材に応じた高井は、大会を通じて得た収穫を明かした。


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 準決勝と決勝の2試合はクリーンシート(無失点)に貢献するだけでなく、決勝では見事なインターセプトから決勝点の起点になるなど、攻守両面で優れたパフォーマンスを披露した。「個人としてもチームとしても成長できた大会になった」と振り返ったが、大会全体を通してみれば決して順風満帆ではなく、いくつかの試練が高井に課せられていた。

 U-23中国代表とのグループリーグ初戦では先制後の17分にセンターバックの相棒でもある西尾隆矢が退場処分を受けるアクシデントがあった。数的不利となったことでその後の試合の進め方が難しくなってしまったが、途中出場の木村誠二とともに相手のロングボールを跳ね返し続け、白星発進に貢献した。

 グループリーグ第3戦では5バックで守るU-23韓国代表戦に手を焼き、チームとして効果的な攻撃を繰り出すことができなかった。準々決勝でも退場で1人少なくなったU-23カタール代表に逆転を許す苦しい展開。セットプレーと延長戦の2得点で再逆転に成功したものの、オープンな状況での崩しはチームの課題として残った格好になった。

 今大会は中2日、3日での試合が続き、試合ごとの修正をチームとして行う時間は限られていた。そんな状況下でも高井は課題を消化して次の試合へとつなげていた。

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