「『体の線が細い』とか『フィジカル的に弱い』とかいろんな評価があったが…」

【写真:Getty Images】
こうした中、1つ注目されるのが、新戦力・鈴木唯人(ブレンビー)の扱い。森保監督は前日会見で「起用するなら途中からになる」と発言。ミャンマー戦でのA代表デビューが濃厚と言える状況だ。しかも、出る時は久保建英(レアル・ソシエダ)と2シャドーで並ぶ確率が大。それは3日の練習でもテストされていた形である。
「2人は攻撃的なので、もし2人が組んだ場合は日本の攻撃をけん引し、相手にとって圧力になる攻撃を見せてくれると期待している」と指揮官も前向きに語っており、パリ五輪世代コンビの連係連動が大いに注目される。
鈴木本人も「イメージとしては、たぶん(久保とは)お互いやりたいことは一致すると思う。試合や練習があまりできていないので、いろんな選手とコミュニケーションを取りながら合わせられたらいい」と久保含めたアタッカー陣と感覚や特徴を意欲的にすり合わせていく構え。そこで今季公式戦11得点7アシストの底力をいかんなく発揮し、日本を勝たせるゴールを奪ってくれれば、申し分ないA代表スタートになるはずだ。
初めて森保ジャパンの候補となった2022年1月の国内組合宿参戦から2年半。鈴木は清水エスパルスからストラスブール、ブレンビーと所属先を変え、異なるサッカー観に触れたのは間違いない。その中で紆余曲折を強いられながらも、プレーの幅を広げ、適応力や柔軟性に磨きをかけてきたのだ。
「ストラスブール時代は『体の線が細い』とか『フィジカル的に弱い』とかいろんな評価があったとは思いますけど、僕は日本人なんで仕方のないこと。『だからダメなんだ』と言っていても何も始まらない。大事なのはそのマイナスイメージを覆せるかどうか。僕はそう考えて、ずっと自分に矢印を向けてやってきました」と昨夏、清水に一時的に戻った際、彼は欧州で生き抜くうえでの覚悟と決意を改めて口にした。
「次ダメなら後がない」というくらいの強い危機感を抱いて、鈴木はデンマークに赴いた。移籍当初はなかなか自分の特徴を周りに理解してもらえずに苦しんだが、ウインターブレイク明けからは徐々に自分らしさを発揮できるようになったという。