「僕ができることを示せば…」
「もともと自分のことを分かってくれた選手はいたんですけど、目に見える形が残せてきて、チームメートからの信頼も得られたんで、そういうのが結果につながったと思います」と鈴木は自信をのぞかせる。多少なりとも時間はかかったものの、充実のシーズンを過ごした今がA代表デビューに最も相応しいタイミングに違いない。
「試合に出たら、目に見える結果が一番のアピールになると思います。その他にも自分のドリブルなり、アイデアなり、攻撃でうまく起点になり続けて、存在感を残せる感じになればいいかなと。自分たちがボールを持てる時間帯が多いと思うので、自分がうまく攻撃を回せて、みんなで勝ち切れるように戦いたいですね」と本人は限定的なプレー時間の中でも自ら意欲的にアクションを起こしていくつもりだ。
そういった前向きさとアグレッシブさは同い年の久保と通じるところがある。2人でともにパリ五輪世代の底上げを図れれば、森保ジャパンの若返りの布石も打てる。そういう意味でも鈴木に託されるものは少なくないのだ。
「A代表昇格は僕だけじゃなく、パリ五輪世代の他の選手も目指していること。今回、自分はチャンスをもらえたんで、僕ができることを示せば、向こう(アメリカ遠征中)の選手たちも自信を持って取り組める。自分がいいきっかけになれればいいかなと思います」
こう語気を強めたように、鈴木は自らがパリ世代の急先鋒になろうとしている。確かに久保に続くアタッカーが風穴を空けなければ、流れは変わらない。森保ジャパンがいつまでも東京五輪世代中心という状況は先々を考えると不安も拭えない。やはりここで彼ら若手が凄まじい勢いで突き上げていくことが必要不可欠だ。
ミャンマー戦で何分時間が与えられるか分からないが、22歳の若武者の一挙手一投足は絶対に見逃せない。多くの人々にいい意味での衝撃を与えてくれることを願ってやまない。
(取材・文:元川悦子【ミャンマー】)
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