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日本代表 2か月前

久保建英と「やりたいことは一致する」サッカー日本代表、鈴木唯人に託されたパリ五輪世代の底上げ。「他の選手も…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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サッカー日本代表は6日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選、グループリーグB組第5節でミャンマー代表と対戦する。この試合で注目されるのは、鈴木唯人のA代表デビューだ。パリ五輪世代屈指の男に託されたこととは。(取材・文:元川悦子【ミャンマー】)

▽著者プロフィール:元川悦子

1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

攻撃的な3バックを試す機会に?

パリ五輪代表世代FW鈴木唯人
【写真:Getty Images】

 2026年北中米ワールドカップ(W杯)・アジア最終予選進出が決まっている日本代表にとって、6月シリーズは重要な底上げの場。その一発目のミャンマー戦が今夜、ヤンゴンのトゥウンナスタジアムで行われる。

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 3日に千葉・幕張で初日練習を消化した彼らは4日に現地入り。2日間のトレーニングを経て本番に挑むことになるが、現地は高温多湿の気候で、時折、凄まじいゲリラ雷雨が訪れる。前日の5日も夕方の練習前の2時間ほど、前が見えないほどの豪雨が降り、ピッチは水を吸って重くなっていたはずだ。

「確かに湿気はありますね。暑さはありましたけど、今日は晴れてなかったんでまだマシだった。水たまり?全然そんなんじゃないですよ」とキャプテン・遠藤航(リバプール)は気に留めていない様子だったが、当日の環境は未知数だ。

 2019年9月の2022年カタールW杯2次予選の時も日本は苦戦を強いられ、2−0で勝利するのが精一杯だった。

「ミャンマーの選手たちが非常にアグレッシブに粘り強くハードワークしてきたので、我々はアウェイで戦う難しさを経験した」と森保一監督も神妙な面持ちでコメント。今回も簡単な試合にならないだろう。

 そういう中でこそ、新たなチャレンジをする絶好の機会。これまでの日本代表は4−2−3−1をベースに4−1−4−1(4−3−3)、3−4−2−1などの布陣で戦ってきたが、3バックは守備固めを目的とすることが多かった。

 しかしながら、今回は4バックと3バックを可変させながら、3バックの時もより攻撃的に挑むスタイルを目指すという。カタールW杯・ドイツ戦終盤に3バックとアンカー遠藤の4枚で守り、残り6枚が攻めに出たような形を確立させ、最終予選の攻め込むオプションにしたいと考えている様子。それがスムーズに行くかどうかが今回の大きな見どころになりそうだ。

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