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Jリーグ 1か月前

「エースは俺だ」ジェフ千葉、小森飛絢が抱く10番への思いと得点量産の秘訣。自身を変えたレジェンドの言葉とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

10番へのこだわり

 これで19得点を記録。いわきFCの谷村海那を抜き得点ランキングトップに躍り出ることになった。大台となる20得点が見えてきた中で、特筆すべきは得点を量産する規格外の決定力だ。

 28節のベガルタ仙台戦から3試合連続複数得点。利き足の右足だけではなく左足や頭など多彩なパターンで得点を量産し、直近のリーグ戦5試合では9得点を挙げている。まさに波に乗っているとはこのことだろう。

 調子が良いからこそ「自分のところにボールが転がってくる」と言うが、貪欲に得点を欲し、チームを勝たせたいという思いがボールを引き付ける。ポジショニングや予測はもちろん、ストライカーとしての嗅覚が鋭い。「準備で相手より上回る。ここに来ると信じて走り切る。プレーを止めないこと。常に動きを止めないこと」を意識し90分間、タフに戦い続ける。

 現在24歳の小森はプロ1年目の昨シーズン、リーグ戦33試合に出場し日本人最多タイとなる13得点と活躍しJ2ベストイレブンにも選ばれた。そして、今シーズンから背番号を10番に変更しているが、高校、大学時代にも付けていた愛着のある番号でもある。

 昨シーズンの終了後、クラブから番号変更を打診されると「10番を付けたい」と即答。「自分の中でエースナンバーは10番。だからこそ背番号に恥じないプレーと結果を出したいと思っています」と、この言葉に結果を出し続ける小森の“現在”が凝縮されている。

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