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Jリーグ 9か月前

「ああいう形で…」倍井謙がジュビロ磐田で手にした新たな武器。ついに覚醒の兆し「成功体験を感じられた」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

ハッチンソン監督からのアドバイス

 大卒ルーキーだった当時からドリブルの突破力は注目を集めていたが、倍井はその武器を相手に警戒されていることをシーズン途中から感じていたという。後半戦、名古屋でなかなか試合に絡めなくなった理由もそこにあると自覚し、新天地の磐田でキャンプからオフザボールの動きに磨きをかけてきた。

 外側から相手のライン裏に抜け出す動きは”アタッキング・フットボール”を掲げるジョン・ハッチンソン監督からも指導されており、倍井は「得点シーンのところもアドバイスをもとに得点が取れたので。そういったところは感謝してますし、何としても期待に応えていきたい」と語る。

 その一方で、水戸戦で決めたファーからクロスに飛び込む形からのチャンスが、鳥栖戦でもいくつかあった。試合前にも「“来る”って思ったので、そこはフィーリングですけど、走れば来るという成功体験を感じられたので。ああいう形でどんどん量産できれば」と語っていた。

「ジョルディが持った時は相当にいいボールが入ってくるというのは、この1ヶ月で感じてますし、触ったけど枠外に行っちゃった前半のやつとか。後半も何本かあった。ああいうところは前の試合でゴールが取れた成功体験もあると思うんですけど、今後の試合も多くなってくると思うので。そこのところの得点は狙い続けたい」

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