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Jリーグ 9か月前

「『勝てるでしょ』という…」浦和レッズには過剰な自信があった。安居海渡の反省と後悔「自分たちで雰囲気を…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

チームのダイナモが不在だからこそ、「もっと自分が…」

「あまり良い結果が出てないので納得はしていないのですが、出られているから満足ではなく、やはり結果を残さないといけないという気持ちはある」

 そして、「(ヴィッセル)神戸戦は、そこまで悪くない感じはあります。逆にそれが『自分たちはできるんじゃないか』という気持ちになったが故に、京都(サンガF.C.)戦の入りは悪かった。

 メンタルじゃないですけど『勝てるでしょ』という雰囲気をなくさないといけない。入りが悪いと監督に言われているので、次の柏(レイソル)戦では最初から出していきたいと思います」と続けた。

 2024シーズン、総通算走行距離442.5キロでリーグ1位の記録を叩きだしたダイナモであり攻守の要の渡邊凌磨が京都戦で負傷退場。復帰の目途が不透明だからこそ背番号25が存在感やリーダーシップを発揮することに期待がかかる。

「もっと自分が声を出して周りを動かせるようになれば、周りも助かると思う。もっと自分が迫力をもって相手を潰したりすれば、みんなも活気が溢れてくると思う。そういうプレーを出していきたいです」

 3戦未勝利の浦和がホーム開幕戦で迎えるのは柏だ。敵将のリカルド・ロドリゲス監督は2021シーズンから2年間、チームの指揮を執り、小泉佳穂など浦和でのプレー経験がある選手も多い。

 浦和としては試合の入りに細心の注意を払い、そして自分たちはチャレンジャーだという気持ちで臨み、一戦必勝を崩さず貪欲にプレーすることが何より求められるはずだ。安居は、次のように意気込む。

「次こそは点を決めて相手ベンチ前でガッツポーズしたいなと考えているんですけど、さすがにそこまでしてカードが出たら、ちょっと嫌なので(笑)…。そういう気持ちを見せていきたいです。『1年目、何で使わなかったんだ』ぐらいの感じのプレーを見せて…なおかつ勝てればいいと思っています」

 勝利のために100%の準備をし、出された結果を受け止め前を向く。常にチャレンジャーとしてハードワークを自分に課しながら全てを出し切る。決意を固めた男は、安居史上最高のプレーを見せてくれるはずだ。

(取材・文:石田達也)

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