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明治安田J2リーグは早くも第7節を終え、今季も多くの新戦力が躍動している。J1からJ2へ活躍の場を移した選手たちが、その実力を存分に発揮し、強い存在感を放つケースも少なくない。そこで今回は、このオフにJ1からJ2へ移籍し、すでに印象的なパフォーマンスを見せている実力者たちを紹介する。
※スタッツは特に記載がない限り、データサイト『Transfermarkt』とJリーグ公式記録を参照。情報はすべて4月1日時点。
MF:武田英寿(たけだ・ひでとし)
生年月日:2001年9月15日(23歳)
所属クラブ:ベガルタ仙台
今季リーグ成績:6試合0ゴール1アシスト
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地元クラブに帰還を果たした武田英寿が素晴らしい活躍を見せている。
現在23歳の武田は宮城県仙台市出身。高校は青森山田高校に進学し、3年時には10番を背負うなど“逸材”として注目を集めると、同校卒業後の2020年に浦和レッズへ正式加入してプロキャリアをスタートさせた。
しかし、国内屈指のタレントが揃うクラブでは居場所がなく、2021年からはFC琉球、大宮アルディージャ(現・RB大宮アルディージャ)、水戸ホーリーホックと育成型期限付き移籍を繰り返すことに。昨季は保有元の浦和でプレーしたものの、今オフにベガルタ仙台に完全移籍している。仙台は小学校4年生から5年生途中までのジュニアユース時代を過ごした古巣だ。
新天地ではここまで充実した日々を送っている。第1節のサガン鳥栖戦では出番が訪れなかったものの、第2節の徳島ヴォルティス戦でリーグ戦デビュー。攻撃で存在感を発揮して監督の信頼を掴むと、翌節の大分トリニータ戦からはリーグ戦5試合連続で先発出場している。
その活躍が際立ったのが、第5節の水戸戦だ。70分までに2点ビハインドという苦しい状況の中、武田のプレーが仙台の攻撃を動かす。チームは72分に武田のパスを起点にして1点を返すと、後半アディショナルタイムには、同選手がふわりと浮かせたロングパスを前線に供給。相手ゴール前の混戦から、執念の同点弾をもぎ取った。
データサイト『Sofa Score』によると、ここまで出場したリーグ戦6試合における武田の「平均キーパス数」は「2.0」となっている。これは現時点でリーグ2位タイの数値だ。アシストとして記録されているのは1本だが、このキーパスのスタッツからも武田のチャンスメイク能力の高さがうかがえるだろう。
仙台にとって武田の加入は早くも「当たり補強」の予感を漂わせている。