MF:山口蛍(やまぐち・ほたる)
生年月日:1990年10月6日(34歳)
所属クラブ:V・ファーレン長崎
今季リーグ成績:6試合0ゴール2アシスト
ヴィッセル神戸をJ1王者へ導いた男が、今度はJ2の舞台でさすがのパフォーマンスを披露している。
現在34歳の山口蛍は、2019年に神戸へ完全移籍で加入した。同クラブでは6シーズンにわたってレギュラーに君臨し、全コンペティション合わせて240試合以上に出場。ベテランとしてチームを引っ張り、2度の天皇杯優勝や、一昨季と昨季のJ1リーグ連覇に大きく貢献した。
神戸に黄金期をもたらした元日本代表MFは、今季から活躍の場を変えることを決断。V・ファーレン長崎からのオファーを受けて、プレーカテゴリーをJ2に移した。
加入時にはクラブ公式サイトを通じて「素晴らしいスタジアムでクラブのビジョンと絶対にJ1に上がる、その熱意に心動かされました」と述べ、「試合ではチームの為に誰よりも走り泥臭く頑張ります」と新たな目標に向けて力強い覚悟を示している。
その言葉通り、山口は開幕から圧巻のプレーを披露。第1節のロアッソ熊本戦から第6節のブラウブリッツ秋田戦までのリーグ戦6試合連続で先発に名を連ね、早くも2アシストを記録している。巧みな戦術眼と精度の高いパスは健在であり、味方選手に指示を飛ばしながらチームの攻撃の組み立てを担っている。
中盤から絶大な存在感を放っていた山口だったが、第6節の秋田戦で42分に途中交代でベンチに下がった。いまのところクラブから負傷情報等の発表は無いが、直近のYBCルヴァンカップのザスパ群馬戦、第7節の藤枝MYFC戦ではベンチ外となっている。仮に山口が戦線離脱となれば、J1昇格を目指す長崎にとって大きな打撃となってしまうだろう。
