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Jリーグ 8か月前

「このクラブも…」大分トリニータ、榊原彗悟が変えたい現状。J1強豪にいたからこそ分かること「マリノスの時は…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

混乱と焦りで試合をコントロールできず…

 気持ちを切り替えてのぞんだ53分。大分は左CKから藤原優大が首尾よくヘディング弾を決め、再び2−1とリードした。このまま逃げ切れればベストだったのだが、大宮もカプリーニや藤井一志、ファビアン・ゴンザレスら持ち駒を続々と投入。凄まじい圧力をかけてきた。

 こうなると、大分は防戦一方に陥ってしまう。榊原も攻守両面で献身性を示していたが、不在のベテラン・清武弘嗣のように試合を落ち着かせることができない。

 75分に大分が献上したPKは守護神・濱田太郎のナイスセーブで何とか食い止めたが、その後、もう1人のベテラン・野村もベンチに下がると、ピッチ上は混乱と焦りでコントロールが利かなくなった。

 そして案の定、後半アディショナルタイムに大宮のファビアン・ゴンザレスに同点弾を奪われてしまう。2−2でタイムアップの笛が鳴り響いた瞬間、榊原に複雑な感情を抱いた様子が見受けられた。

「勝ち切れないところはすごく悔しいですし、自分が決めるべきところを決めていればもっと楽な試合だったと思います」と本人も4本打ったシュートチャンスを得点に結びつけられなかった反省を口にした。そのうえで、ゲームコントロールができなかった終盤の戦いに目を向けた。

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