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北海道コンサドーレ札幌DF髙尾瑠が藤枝戦に向け調整
北海道コンサドーレ札幌のDF髙尾瑠は16日、20日の藤枝MYFC戦に向けてトレーニングを行い、取材に応じた。前節の水戸ホーリーホック戦では、今季2度目の2連勝で上位浮上のきっかけを狙った札幌だったが、1-3と完敗。守備陣で最も出場時間が長い髙尾は今、チームが課題とする守備と向き合っている。
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札幌は12日の水戸戦、開始早々に失点を許し、同点に追いつくもその直後に退場者を出して数的不利となる展開に。前半のうちに勝ち越され、劣勢をはね返すことができなかった。
「水戸戦は1人退場しちゃったけど、やっぱり最初の失点がすごく自分たちにとっての課題なので、そこを出してしまった時点でちょっと痛かったなあと思います」
札幌の失点はここまで9試合を戦い、リーグワースト2位タイの16を数える。前半だけで8失点、そのうち試合開始15分以内の失点が4と半数を占めている。岩政大樹監督は水戸との試合後、「1試合勝ったらまた同じように、開始早々の失点が出てきてしまったこと。軽い失点がもう何度も起こっています」と厳しく評した。
チーム加入2年目の髙尾はここまでリーグ戦8試合にフル出場し、主に右サイドバックを務めている。ディフェンス陣の中で最もプレータイムの長い髙尾の目には、チームが抱える守備の問題がどのように映っているのか。
「僕は個人の問題かなというのはすごく思っていて。そのひとつひとつの対人や局面でのバトル、ボールが中々とれなかったり、その1人1人の戦術じゃないですけど、ボールをどこに出すとか、クリアするときは上に上げるとか、そういうところがやっぱりまだできていないのかな」と分析した。
大事な局面での失点含めて、守備の課題のどこを改善していけば良くなっていくのか、ディフェンス陣として感じていることもある。
「別に1人のミスっていうよりかは、全員が前のプレッシャーが弱いとか、そういうのもありますし、ボランチが球際で拾えていないとか、そういうところをちょっとひとつ見返していくのが大事なのかなと思います」としたうえで、自分自身にも言い聞かせるように話してくれた。
「自分が一番出ているので、こんだけ失点してたら不甲斐ないですけど、ディフェンスラインではすごくみんなで話し合ってるし、失点を減らすために考えている。(前の)前の徳島戦でやっと無失点でできたんですけど、それで前の(水戸との)試合は3失点してしまったので、やっぱりそこがまだちょっと甘いのかな、そういうところは突き詰めていかないといけないかなと思います」
20日の藤枝戦まで多くの調整ができるわけではないが、自分たちの課題は明確だ。この日の練習は急遽ミーティングからスタートした。「ミーティングでは前の試合というより、これからの試合に向けてすり合わせた」と髙尾は明かす。
「もう、すぐ試合が始まっちゃうので、ぱっとは思いっきり変わらないですけど、自分たちはやっぱり最初の前半の失点、早い時間の失点をまずなくすというのを今はやっていかないと。そこはなくしていけるように頑張りたいと思います」
(取材・文:編集部)
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