そこにあるのは絶望。嫌でも伝わってくる選手たちの思い
選手の中には、悔しさを声に出す者もいれば、涙を流す者もいた。不甲斐ない自分への怒りに近い感情を押し殺しながら、取材エリアで言葉を紡ぐ選手もいた。指揮官を含め、懸命にもがいている様子は嫌でも伝わってくる。我々の想像を超える重圧と日々戦っている彼らへのリスペクトを忘れてはいけない。
ただ、解決策がないのであれば、そこにあるのは絶望だ。抜本的に何かを変えなければ、傷口はどんどん広がっていく。順位表の一番下には勝ち点8で3チームが並び、1試合消化が多いマリノスは18位タイとなっている。
監督会見の最後には、意図のよく分からない言葉を残している。
「川崎戦が30秒早く終わっていれば勝利。今日の試合が前半で終わっていれば勝利。現実はそうはさせてくれませんでした」
試合終了のホイッスルが鳴った直後、ホーランド監督はしばらくその場を動くことができず、茫然とピッチに視線を向けていた。その言葉には、勝ちきれない試合が続く苦悩が色濃く映し出されていた。
(取材・文:加藤健一)
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