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Jリーグ 8か月前

「チームのこと、みんな大好きだし」横浜F・マリノスのために植中朝日は何ができるか?勝つために「嫌がらずにやる」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Editor

その姿勢はまさに、今の横浜F・マリノスに求められていること

「手応えみたいなものは、そんなにしっくり来ている感じじゃない」

 ただ、ゴールに絡めているという事実に変わりはない。本人の意識は少し違うところにあるようだ。

「自分が一番点取れそうなところに行くのも大事ですけど、周りに点を取らせる潰れ役になることも、嫌がらずにやってるつもりです。それが清水戦ではアシストにつながったし、川崎戦でも逆転ゴールのシーンに関わることができた」

 ストライカーである以上、ゴールが欲しいのは当然だが、植中はゴール以上に大事なものを掴みに行く。

「(ゴールを)取りたいなって毎回思ってますけど、今は勝つことが一番大事。それを考えたときに、そういうプレーになった。全然そこはいいかなと思ってます」

 どんなに苦しい状況でも、自分にできる仕事を見つけ、全うする。その姿勢はまさに、今の横浜F・マリノスに求められていることだ。

 2点差をひっくり返された敗れた清水戦後、ゴール裏からはチームを鼓舞する声も多く聞こえた。サポーターの応援を背に、再び立ち上がろうとするマリノスを、植中は力強く牽引していく。

(取材・文:加藤健一)

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【了】
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