19位:関川郁万(せきがわ・いくま)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年9月13日
所属クラブ:鹿島アントラーズ
能力値:77(攻撃力60、テクニック70、スピード80、パワー90、守備力85)
スペシャリティ(特殊能力):シュートブロック
鹿島アントラーズでは植田直通と双璧をなす存在だ。身体能力はJリーグのセンターバックの選手の中でもトップレベルであり、守備のデュエルは地上戦も空中戦も滅多に競り負けることがない。空中戦は高い確率で相手のFWに競り勝つこともできるが、ヘディングの強さを生かすクリアで、2次攻撃を許さない。また、ボックス内に押し込まれた状況でのシュートブロックは鉄壁だ。
プロ入りしてしばらくはメンタル面の未熟さが、不用意なファウルやカードに表れてしまうこともあった。関川郁万にとって大きな転機となったのが、2021年のJ1リーグ・アビスパ福岡戦だ。
高校サッカー時代からの同期でライバルでもある、三國ケネディエブスに危険なタックルを仕掛けて、一発退場になってしまったのだ。この出来事を教訓にしたのか、それ以降、関川は警告を受けることこそあるが、退場はしていない。
また研究熱心な選手でもあり、フィジカル任せの守備から徐々に脱却している。相手アタッカーとの間合いや周囲との距離感などに磨きをかけたことで、1対1にも強さだけでなく、安定感が出てきた。ただ、クロスボールに対してはまだ、的確なポジショニングをつかめないまま、シンプルな高さなら負けないはずのFWにフリーで打たれてしまうこともある。
ビルドアップに関してはミドルレンジのパスを強みとするが、相手のプレスを吸収しながら、最良の出口を素早く見つけてパスを出すようなプレーはあまり得意としていないようだ。ただ、鬼木達監督の要求に向き合いながら、さらに伸ばしていく期待は高い。